第26話そのあと

お兄ちゃん達がお姉ちゃんとレオンさんに叱られて正座させられているところに鳥さんが飛んでました。

レターピジョンって言うんだって。どんなとりさんなのって聞いたらお手紙を運んでくれる賢くてすごくはやくとべる鳥さんなんだよってレオンさんが教えてくれました。僕たちも鳥さんにお手紙お願いしていたんだって。

でね、お手紙は公爵邸からでした。そこにはひぃちゃんのお父さん“サウスバード公爵”様が連絡を受けて今にも飛び出していきそうだから

なるべく速く帰ってくるようにって、おさえるのが大変だからって書いてありました。


お姉ちゃんがね「すぐに出発を!」って言ったんだけど『飯喰わねぇのか?なら俺達が……』もうソースかけるだけだったお裾分けのお皿の上のお肉料理をエルが食べちゃおうとしたの。


そしたらねすごい早さでねお姉ちゃんがお皿を取り上げちゃいました。

「姫様もお疲れだ、負担を強いるわけにはいかない。明日の早朝、出発する。」

お姉ちゃんが言いました。ひぃちゃんやあおちゃん、騎士団さん達も確かにお疲れだもんね。

僕が食べなかったらしまっておいたのにって言ったら

「出来立てを食べないのは料理に対する冒涜です」

「美味しく食べられるときに食べないなんて……私達から幸せをとっちゃわないで。」

どっから聞いていたのかなあ?ひぃちゃんやあおちゃんがいつのまにかいてお目めギラギラ?させてました。ちょっとこわかったです。


(実際、負担を云々は建前。薫製肉、ロースト肉の誘惑に勝てなかっただけで、ルーナを含めレオンやミリア達も誰一人反対せず肉を貪り幸せな気分で夜を明かしたのだった。)


そして次の日‥‥

『タッくんどうだ?』


「すごいね、ルーク早いね!」


『でしょでしょ!』


僕は今ルークに乗っかってます。速くつきたいって言うから朝からお昼までの僕たちの一番早い順番でならんで走ってるの。


ルーク→エル(馬車、騎士団)→ハートの順番です。

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