モテ期、恋は突然に
雛奈.
第1話 恋の経緯
「おせぇーぞ早くしろ それでも生徒会役員か」
「すみません…」
俺は生徒会役員だ…
「まわりを見てみろ、荷物運びもまともにできないのかおまえは」
「すみません…」
まわりの人は台車を使っているからだろ…
「そんなんだからひよわ君って呼ばれてるんだぞ、悔しくないのか?w」
「いえ、すみません…」
その呼び名を考えたのはあんただろうが…
「大丈夫?
あと、その呼び方もよくないと思います。」
「はい、大丈夫です…ありがとうございます
この人は
ちなみに成島先輩は俺と付き合っている…
「あぁ、そうだなw成島の言う通りだ...すまなかったな ひよr…じゃなくて、
「あ、いえ…大丈夫です。」
ちなみにひよわ君は、俺
あと、成島先輩と付き合っていると言っても罰ゲームなので正直付き合っているとは言い難い。
なぜ知っているかって?それはその現場を見てしまったからだ…
「なぁ、おまえら」
「なんですか?会長」
「2年の日和…あいつムカつくと思わないか?」
どうやら俺の話をしているみたいだ…
「何かあったんですか?」
「あいつうちの
え…そんなことで会長怒ってるの?
「でたよ会長のシスコン…」
「あぁ?今なんか言ったか?」
「いえ、で…どうするんですか?」
「それなんだけどな、おい成島 お前たしか今、彼氏いなかったよな?」
「え?…はい、いませんけど…」
「じゃあ、おまえ日和と付き合えwこれ、会長命令なw」
は?俺と成島先輩が付き合う!?いやいや、そんなことさすがに罰ゲームでも成島先輩が…
「いや、それはさすがにですよ 蒼春先輩…」
うんうん、そうだそうだ 俺なんかと成島先輩が釣り合うはずもない そんなのはおかしい話だ
「聞こえなかったか成島、これは会長命令だ 断ったら…わかるな?w」
「はい…わかりました。」
は!?なんだ?成島先輩、会長になにか弱みを握られているのか…
「じゃあ、今日の放課後 しっかりやるようにw」
そう言うと肩をポンっと叩き 椅子に座った
「はい、わかりました…」
その後俺は聞いていたことがバレないように5分後に生徒会室にはいった…
ちなみに俺もクラスの推薦(強制)によって生徒会役員になっていた。
「お疲れ様です…」
俺が生徒会室に入ると皆の視線が一気に俺に集まった、そして会長は立ち上がり俺のもとへ来た。
「おぉ、ひよわ君じゃないかw君を待っていたよ」
「え?ひよ…わ君?」
「成島がどうしても君と話したいことがあるそうなんだw聞いてあげてくれるか?w」
罰ゲームだからか会長は笑いが我慢できていない
「え…そうなんですか?成島先輩」
俺がそう尋ねると成島先輩は下唇を噛み締め下を向く…
それを見た会長は成島先輩の肩をぽんっと叩くと
「どうしたんだ成島、何を緊張してるんだ?そう固くなることもないだろう さぁ、早く言うんだ…」
そう言ってまた更にさっきより強く方をたたく
「はい…あのね、ひよ…日和くん」
成島先輩は少しビクッとし話し始める。
「はい、なんでしょうか成島先輩」
「えっと…その、日和くん 私とその…付き合ってもらえないかな」
「え…えっと、あの 付き合うってなににですか?」
俺はとぼける演技をすることにした…
「そうじゃなくて…」
「ははっwww動揺してやがる さすが、童貞は違うなw」
と、会長はこの状況をとても楽しんでいた
「あのね日和くん、私とお付き合いしてほしいの」
「おおおお付き合い!?お付き合いってあの恋人同士って意味のお付き合いですか!?お、俺と成島先輩が!?」
「うん、どう…かな?」
俺らのこのやり取りを見て会長はかなり肩を揺らしている、どうやら頑張って笑いを堪えているようだった…
「えっと、あの…」
正直、罰ゲームだとわかっていながらこれに乗るのはあまりいい気はしないが ここはひとつこのバカ達に乗ってやろう。それでいつか、必ず仕返しをするんだ…
「はい、えっと…俺でよければ」
そう微笑むと成島先輩の頬がどこか赤らんでいるように思えたがきっと気のせいだろう。
そして、その後俺たちはすぐに解散することになった。そして、俺と成島先輩の交際関係は瞬く間に広がった。
そして今に至る…
「いいなぁ、日和くんwなにがあっても彼女が助けてくれてwww」
「あ、はいwありがとうございます。」
俺がそう言ったのが気に触ったのか 会長は俺の方に近づいてきた…
「なにヘラヘラしてんだよお前wそんなんだから成島に守られてばっかなんだよwそんなんだからひよわって言われるんだよw悔しくねえのかだっせぇなwww…ったく」
そう言うと会長は扉を強く閉め出ていった…
隣を見ると成島先輩が歯を食いしばり会長が出ていった扉を見ていた…
どこか悔しそうに…。
でもなんでだ?なんで先輩が…
モテ期、恋は突然に 雛奈. @hinarita053
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。モテ期、恋は突然にの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます