幼少期と少年期
第0話 追放までの道筋との追放後のお話
“あ〜あ。これからどうしよっかなぁ〜。”
この話は僕が追放されるまでのお話である。
僕は「アルフレッド・アルバート」
アルバート公爵家の長男だ。いや、だった。という方が正しいか。僕は5歳で公爵家から追放された。
少し『公爵家』と僕の昔話について話しておこう。
少し長いかもしれないけど話させてくれ。
まずこの帝国では公爵家は2つしか存在しない。
1つ目は僕のいる「アルバート家」
ここは『優秀の公爵家』という。(政治では左派)理由はまぁ、名前の通り、優秀な魔導師を輩出しているからだ。家族構成としては父、母、僕、弟等の14人家族だ。(少ないけどそれだけ優秀ということらしい。)
2つ目は……あ、来た来た。婚約者の「アリシア・グリックルス」のいる、「グリックルス家」
ここは『植物の公爵家』という。(政治だと右派となる)
理由は、植物魔術の扱いが世界トップクラスを誇るからだ。(植物魔術とは、使えるのは希少な人物のみ。要はひと握りの才能を持った者しか使えない。ちなみにエルフは楽勝で使えるらしい。)
家族構成は父、母、アリシア、妹、弟等の10人家族である。ちなみに父は、他に妻はいない。つまりこの貴族の世界では珍しい一夫一妻なのである。しかも熟年。そんでもってラブラブである。浮気も不倫も有り得ないというクラスである。
公爵家の説明終わり!!
これからは少し会話が入ります。
これは在る日の出来事
アル「おはよう。アリス。」
(アリスとはアリシアの愛称)
アリス「ふふっ。おはよう。」
アル「ん〜。何して遊ぼうか?」
アリス「そうねぇ。あ、鬼ごっこは?」
アル「ん〜。散々やったしなぁ。」
アリス「じゃぁ、追いかけっこは?」
アル「ん〜。いいけど…って、一緒じゃん!!」
アリス「あら、そうね。」
2人「「ふふっ。あっははははは」」
5歳の頃まで飛ばします。
アル「おはよう。アリス。」
アリス「ええ。おはよう。」
アル「今日だね。【祝福の儀】」
アリス「そうね。少し怖いわね。これで人生が決まるんだもの。」
アル「そう、だね。確か【祝福の儀】で授かったスキルは変えられない。だったよね?」
アリス「抜けてるわよ?もう1つ。公表される。同年代の人とその親にもね。……行きましょう。」
アル「うん。そうだね。行こう。」
そうして、僕の人生は終わりの時を告げることとなる。
【祝福の儀】を受けている最中
アリスの父「行ってこい。」
アリス「はい。お父様。」
そうしてアリスは大アルカナ「魔術師」を授かった。
聖職者「なっ。大アルカナです!!しかも「魔術師」です!!」
他「「「おぉぉおおお!!」」」
他「アルカナだと!?しかも大アルカナのNo.1の「魔術師」か。凄い。」
アル「ううぅ。」
父「何をしておる。行ってこい。」
アル「はい。父上。」
そうして僕は勘違いされたスキルを授かった。
聖職者「むっ。これは……「創造」です!!」
他「「「ぶっ。あっはははははは!!!??」」」
他「「創造」だってさ!?あんな弱小スキルを引くのか!?」
アル「ぇ?……ち、ちちうえ?は、ははうえ?」
父「……家に帰ったら話す。」
母「っ。」
そうして僕は悟ってしまった。もう、正せないのだと。間違いは正すことはありえないのだと。そうして、僕はあるがままに「追放」となった。
追放されてから
アリス「あ、アルくん?」
アル「あ、アリス?………じゃぁね。」
アリス「っ〜〜!!……ちょ、ちょっと待って!!」
アル「え?」
アリス「私が、いえ、私達が運営している孤児院に来ないかしら?」
アル「え?いいの?」
アリス「ええ、お父様とも話して決めたことよ。」
アル「いいの?こんな弱い俺を入れて?不遇スキルをもった僕を?」
アリス「うん。入れるから。」
アル「わかった。お願いします。お嬢様。」
アリス「え?なんでお嬢様?」
アル「馴れ馴れしく出来ないでしょう?」
アリス「や、」
アル「無理ですよ。私は平民……もしかするとそれ以下かも知れませんから。」
アリス「〜〜ッ!!奴隷って言いたいの?」
アル「ええ。」
アリス「そんなことない!!アルくんは、わたしの大事な人だよ?」
アル「分かっています。ですから、近づかないでください。この警告を無視した時は………凄く、すごーく嫌なことですが、実力を行使します。」
アリス「ぇ?」
アル「わかってください。大事な人だから、守りたいんです。こんな意味が分からないようなことを言ったとしても。………場所を教えてください。お嬢様。」
アリス「ぁ、うん。」
私、アリシアは、ここでようやく悟った。「アリス」とは呼ばずに「お嬢様」と呼んだ理由を。もうあの可愛い声とかっこいい顔で「アリス」と呼んでくれる日はないのだろうと。
たぶん、彼は私の事を守りたかったんだろう。私を傷つけてまでして。
彼は大バカものだ。
そしてそれに気づけなかった私は、バカよりも酷い愚か者だ。
だから、彼は孤児院から出ていってしまったのだから。彼が出ていった理由を私は知らないし、知る権利と資格がない。
あの時僕はちゃんと言っておくべきだったのかもしれない。
「君のおかげで助かったよ!」って、言っておけば、こう、ならなかったのかもしれない。
まぁ、時すでに遅しだが。出ていった、もとい、抜け出した理由は、純粋なる子供の悪意によってだ。
まぁ、純粋なのかは別とするし、大人も入っていたのだが。
要約すると、僕はイジメと呼ばれるものを受けていた、らしい。
大して記憶がないのは記憶を封印しているからかもしれない。
さーて、地獄みたいな日々を思い出すとするか!
イジメの内容は、まず「暴力」
普通に子供から暴力を受けていた。あ、ちなみに先生からも受けてた。(虐待)
理由は、恐らく嫉妬の類だろう。そりゃ、誰だって身分が上で可愛い女の子と一緒にいたら嫉妬するわ。俺はしないけど。
次に「飯」まぁ、1文字で言えばこうなる。
つまりは、飯を常にという程では無いが抜かれていた。だって「イジメ働いてないか」と、チェックあったから薄いスープと硬いパンを食べてたな。誰に?まぁまぁ、落ち着け?そこの孤児院で働いている先生、とでも言えばいいのかな?
極めつけは「放置」である。え?放置って何?そんなもん
んで、僕がなんもしなかったら
「ッチ。なんもしねぇのかよ。無能が。穀潰し。」
って言われました。少し泣けるね。
ちなみになんかやったらやったらで、
「ッチ。勝手にやんなよぉ!!無能!!」
って、罵られました。はい。
せめて、どっちかにしようね!?
って思いました。
だから、僕は
因みに先生には「森に行ってきます。厄介払いができて良かったですね?」といっておきました。
そしたら、
「あぁ、清々するぜ。」
とかほざいてました。
そして、王都から抜け出して、1人で隣町まで走りました。そしたら、森のところで、狼がでました。
死ぬと思ったら、後に「師匠」となる人物が助けてくれました。
そして、居場所を作ってくれました。凄く美人でした。あ、今も美人です。
私はカーマインだ。
まぁ、色んな二つ名をもっている。
やれ「最強」だの、やれ「天災」だの、私も大概だと思うがつける方もつける方である。
それはさておき、私は、夜道を1人で歩いて居たんだが、可愛い男の子がいてな?悪〜い狼がいたから少し殺してやった。
そして、私は声を掛けた。
「おい。死んでないか?大丈夫か?」
男「あ、はい。ありがとうございました。礼はどうしたら?」
「そうか。なら、名前を教えてくれ」
男「は、はい。僕、いえ、俺はソラです。」
「?偽名だろ?それ。」
ソラ「そう、ですね。そうせざるを得ない理由があるので。」
「そうか。わかった。なら、私の弟子にならないか?面白いスキルもある事だしな?」
ソラ「〜〜ッ!!」
カーマイン「気づかないとでも?とはいえ、不思議だな。偽造されている。」
ソラ「そう、ですか。偽造は解かないでいいです。自分で解きます。力を、教えてくれないでしょうか?この世界を丸々見返す力を」
この時私は思った。この子なら、私の力を、全力を注いで問題がないと。
この時僕は思った。この人なら、僕の力を、全力を出しても構わないと。
因みにアルは、【祝福の儀】でスキルを授かった時点で、スキルの強さ、偽造されている点に気づいていました。
ゼロ話fin
7月11日すこし修正しました。ちょっとだけ読みやすいようにするため。
星とフォロー、ハート、コメントお願いします。モチベが上がるので。
他作品もどうかお願いします。
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