第2話 小学生の頃
こんにちは。
小学生の頃も色々とあった。まず、一年生くらいの初夏辺りに担任の教諭から、勝手に我が家の内情をバラされた事があったか。この教諭は四十そこそこの女性で、見かけは穏やかそうではある。けど、私や障害のある児童に対しては馬鹿にしていて理解がない面があった。
それは知的障害のある女子児童になると、特に顕著に表れていたが。かなり、冷淡とも言えた。
ある日に私が学校の校庭の遊具にほっぺたをぶつけ、怪我をした事がある。私はほっぺたが腫れて熱を持ってきたので、仕方なしに保健室に向かう。
偶然に、養護教諭の女性がいたので簡単に説明する。女性は「ああ、これくらいなら。冷やしたら治るよ」と言って、保冷剤にタオルを巻いて渡してくれた。頷いて受け取り、ほっぺたを冷やす。けど、女性が保健室を出て行ったので私は手持ち無沙汰になる。
話し相手になってくれそうな子がいないかと保健室の中をプラプラと歩き出す。奥に、ベッドがあるのに気づき、私はそちらに行く。向かって左側、窓側のベッドに同い年くらいの児童が寝ていた。よく見ると、私と同じクラスの子で知的障害のある児童だった。
それでも、私はちょっと嬉しくなってこの子に話しかけようとした。
「……あんた、ここにいるけど。どうしたの?」
先に相手が気づいて、声を掛けてくる。私は近づき、答えた。
「いやー、ちょっと。ほっぺたをぶつけてね、それでいるんだけど」
「ふーん、あたしは熱があって。それでいるの」
「へえー」
そう言葉を交わした。けど、この時に間が悪く予鈴が鳴る。私は慌てて、保冷剤を教諭の事務机に放り投げてその子に「またね」と言い、保健室を駆け出した。
これがあった数日後、担任に私の家の内情をバラされるという事柄が起きた。まあ、簡単に「この子はお母さんがいない」と勝手に言われたのだが……。
何故、担任の女性教諭がそんな行動に出たのかは私にも真相は分からない。けど、迷惑この上ないのは確かだ。
この後にクラスメートの一人から、目をつけられて。陰湿なイジメを十数年近くはやられるし、他の子達からは白い冷ややかな目で見られるし。学校に通う事自体が困難になる。それでも、私は我慢して中学校までは通い続けた。高一になり、とうとう私は体調不良になる。
しまいには小学校から、一緒だったある女子生徒から脅された。ちなみにこの子はクラスこそ違ったが、通っている高校は同じだ。
その子まで裏切り、私は一気に気分が降下した。そして、不登校になったが。
後で、この子と陰湿なイジメをしていた子が手を組み、私を陥れようとしていたと噂か何かで知った。凄くショックだったが、「道理で」とも思った。
私はそれ以来、対人恐怖症になる。家族以外は信用できなくなった。
未だにこの二人には怒りが湧くし、赦せないと思う。同時にそんなエネルギーがあるなら、真っ当な方法で使えとも言いたい。
まあ、聞く耳は持たないだろうが……。
色々と書いたが。これにて、失礼する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます