然れど陽のよう上げ蜜柑
霧這
然れど陽のよう上げ蜜柑
駅前の人口ビーチ ふらふらとクヮウ眺めに ベイブリッジへ
向かう頃ターミナルに 着いた船「どこ
ヒリヒリに痛むジリジリ 微弱な火で煮込み足 土踏まずすら・・・
シャッター半開きして スナックの開店前に ママが打ち水
風鈴と漏れる歌声 響く横クマバチ通り 煩わす耳
フンまみれシケモク台と 廃棄物ついばむカラス
優しさで和えた魚が 本日の御誂え向き ボリュウムリヒ
「生きたい」と死ぬ為だけに 嘘を吐き飢えと渇きが 逆流し
ガムを噛む口恋しさは マシだけど少食で 腹を空かす度
胃が拒み相も変わらず 鼓腸を響かせている 満たせない午後
コンビニはチョコレートを 結局選ばないまま 帰らず寄った
スーパーで異質な値段 買われ待ち青果コーナー 見かけぬうちに
暖冬で
悲しみは舌を沁み入る 上げ蜜柑、然れど陽のよう ふるさとは
キジラミが増え吸う果実 知らず咲き
さっきまでマンダリン色
然れど陽のよう上げ蜜柑 霧這 @Sachi8hyA9sya7
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