もやもや、晴れたよ

クロノヒョウ

皆さんはどうしてますか?






 皆さんは、小説を書いていることを家族や友だち、恋人や誰かに話していますか?


 私は知り合いに「小説書いてるよ」と言うと「ふーん、あっそう」で終わってました。

 「小説書いてる」と言われても、誰もピンとこなかったのでしょうかね。それか信じてもらえなかったのか全く興味がなかったのか。

 確かに私のリアルのキャラからすれば「本当に小説なんて書けるの?」という感じだったのかもしれません。

 リアルの知り合いの誰にも読んでもらうこともなく、ネットの中だけでこつこつ書いては投稿してきました。

 最近、ご縁があって、小説を出版することができました。出版したからには買ってほしいし読んでほしいですよね。これを機に、私は家族に連絡を入れました。母と兄はすごく驚いていました。そしてすごく喜んでくれました。兄が買ってくれたそうです。読んだよとの連絡はまだないのですが、母から衝撃の真実を聞かされました。なんと母も亡き父も、小説を書いていたそうなのです。父は時代小説を、母は新聞に小説を投稿して載せてもらっていたとのことでした。「あんたちゃんとお父さんとお母さんの血をひいてたのね」みたいなことを言われました。それを聞いて、なんだかすごく嬉しかったです。


 私は彼と一緒に住んでいて、いつも彼に申し訳ないなと思っていました。家にいる時私はずっとスマホをさわっているからです。前にも言ったことがあると思いますが、私は書くのも全てスマホなので。

 特に書いている時に話しかけられると、集中していて気付かなかったり空返事をしていたり。彼の空気がちょっとイライラしてきて悪いなと思いつつ、あと三行書かせて、と心の中で叫びながら書いちゃったりしていました。ずっとそれがもやもやしてて。

 でも今回の出版で、彼もやっと理解してくれたようでした。誰よりも何よりも、彼が一番喜んでくれているみたいです。何冊か買っていいよと言ってくれて、それを会社の本好きな方々に配ってくれたのです。自分のお友だちにも連絡したりしてくれて。嬉しいですよね。

 ずっと悪いなと思っていた心の中のもやもやが、今は晴れてすっきりしています。


 小説を書いていることって、なかなか理解してもらえなかったりしませんか?

 こうやってサイトに投稿していることも、周りの人たちが読書しない人たちだったらなおさら。

 私は書き初めて三年経って、ようやくそんなもやもやがなくなりました。


 皆さんは誰かに話していますか?







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