罰ゲームで告白して結婚した彼女は、ツンデレに進化してしまい俺の心臓が持ちそうにありません!!

わけわかめ

馴れ初め



ーー



何を言ってるのか分からないと思うが、実際そうなってしまったのだ。

告白をしたのは忘れもしない高校3年生の頃・・・。


俺は友人達との勝負に負けてしまい、罰ゲームで告白する事になってしまったのだ。


その相手が・・・学校でも近寄っちゃいけないと言われている『東宮陽菜あずまひな』だった。何故近寄っちゃいけないと言われているかと言うと、その性格に理由があった。

 彼女は何事に対しても塩対応で無関心なのである。話しかけたらゴミを見るような目で見られて、無言という返事を突き返してくる。それ故に、性別を問わず敬遠されていたのだ。



だが、俺はそんな『東宮陽菜』に告白をしなくてはいけなかった。


「マジでふざけんなよ・・・」

「大丈夫だってwどうせ無視されるだけなんだからさw」


そんな軽口を叩く友達の『佐藤真佐さとうまさ』。

・・・心底殴りたい。


「・・・なんでよりによって東宮陽菜なんだよ・・・」

「東宮以外だとしんどくないじゃん?罰ゲームってモンはしんどいから罰ゲームなんだよww」


ケタケタ笑いながら真佐は語る。


(こいつ、自分の事じゃないからって・・・)

ここで俺はチラリとスマホの時計を確認する。


「うっわ・・・。もうそろそろ時間じゃん...。」

「まぁ頑張れよ!応援してるぜっ!」


そう残し、真佐は忙しなく屋上から去っていった。


そう・・・・・・実はもう、既に東宮の下駄箱にラブレターを入れてここに来るように呼んでいたのだ。


「はぁ...」と大きい溜め息をまた1つ零す。

 

まぁ、こうなってしまった以上腹を括るしかない。罰ゲームを提案したのも俺なのだ。

・・・・・・流石に男気のないような事は出来ない。だから俺は東宮陽菜を待ち続ける。

 だが、そもそもとして彼女が必ずしも来るという保証はない。ドタキャンしてくれたら最高に嬉しいのだが、、、。


◇◆

そうして、それから数分が経過して

 

「・・・何か用??」


と、ポニーテールの綺麗な髪の毛をなびかせながら東宮陽菜が屋上の扉を開けて入ってきた。


最悪だ...。てか、そもそもなんで来るんだよ!?東宮陽菜って何事にも無関心で塩対応な奴なんだろ??

なのにどうしてわざわざ・・・・・・いや、もう来てしまったのなら仕方がないか。


そう観念した俺は、ジッと彼女の目を見つめる。


スッと吸い込まれるような綺麗な瞳、スラっと長い鼻、手の平で収まってしまうぐらいの顔の大きさ。

・・・・・・その全てが、心無しか次の言葉を待っているかのようにも見えた。


俺は責務罰ゲームを果たすため、勇気を持って言葉を振り絞る・・・。


「「俺と付き合って下さい!!」」


人生初告白はとても短くて、とても緊張した。どんな返事が返って来るかは分からない。

 無視を決め込んでくるのだろうか。それか、しっかり断るのか・・・。等と、頭の中で考えていると彼女は頬を紅く染めながら不器用に言った。


「・・・い、いいわよ?」










こうして俺こと『鷹宮晴夜たかみやせいや』と『東宮陽菜』は無事、お付き合いを経て結婚まで進んで行くのだった。。。
























 










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