3.何をしたら終わりになるの?
よく考えたらこのシリーズの終わりを決めていないんですよね。
また4年間毎日投稿とかしないように気を付けます。
今回は、「半身転生」の結末をいつ、どうやって決めたのかというお話をしようと思います。
順番が前後しますが、どうやって決めたのかについて。
これは、まず単純に私が考えたこんな終わり方いいな、というものをいくつかリストアップするところから始まりました。
新世代へのバトンタッチ、遺された人たちが前を向いて生きていく様子、主人公が仲間に囲まれながら笑顔の大団円、などなど。
まあ「半身転生」に限って言えばハッピーエンドで終わることを決めていたので、思いつくハッピーエンドを羅列した中でいい感じのものをいくつか見繕っておいたと言う感じですかね。
どんな結末になったのかはぜひ読んでいただくとして、とにかくこの時点で固定化された結末はないわけですよ。
主人公死亡エンドも可能性としてはありましたし、実は主人公が元の世界に帰還するというルートも存在していました。
そんなことになるとヒロインさんが泣き叫んで引き留めることになるので、行くなら彼女が死んだ後か一緒に行くかの2択になるわけですが。
とにかくそんなこんなで複数の結末が候補として出揃いました。
そこから私がやったのは、物語要所の変わらない展開を考えることです。
どういうことかと言うと、大まかな物語の展開を考えたうえでこの展開は必ず入れるというシーンを作るわけです。
強敵と戦い接戦の末に敗れる、戦争に参加する、冒険者として最高ランクに到達する、魔王と戦う、このあたりですかね。
まあ実際にはもう少し細かく色々と展開を決めたわけですが、入れたい展開をリストアップした時にふと気づくわけです。
あ、あれとこれは不都合が生じるから却下だな、と。
そうなるといくつもあったラストが段々絞れてきます。
結局残ったのは正規ルートの他に、主人公が早すぎる寿命で没するパターン、魔王と刺し違えて死亡するパターン、あとは全部完全なまでのハッピーエンドで演出が多少異なるくらいでしたね。
というわけで概ね何をしたら終わりになるのか——魔王を倒して世界を平和にしたら終わり、という結末が決まったわけです。
まさかそこに至るまでに1,000話もかけることになるとは思いませんでしたが(笑)。
では次の話題へ。
この展開をいつ考えたのか。
答えは「作品開始初期」です。
具体的には1章の終わりあたりですかね。
主人公が一度死亡し、異世界に漫然とした不満と閉塞感を覚え、日本に帰りたくなったそのあたりです。
徐々に異世界の流儀に染まりつつあるのを自覚して、日本に帰っても元通りにはならないんだろうなと思ってしまう主人公は美しいです。
異世界で生きていくために仕事をして、そこで壁にぶつかって、それでも仲間の協力もあり何とかやっていく、ここに大きな目標はまだ必要ないですよね。
なので入れたい演出やイベントを盛り込みつつ、異世界の常識を展開するターンにしました。
そうするとあれやこれや伏線を散らすことも出来るようになるわけで、物語のターニングポイントも決まるわけで、そうすると結末までの絵図も描けるようになるわけで。
ラスボスはその時点で決まっていたので(というか奴の目的は初めから決めていた)、その辺りも物語のグランドラインを決めるのに役立ったんですかね。
というわけで私は物語の結末を第1章完結前後に、予め決められたマイルストーンから逸脱しないパターンの中から気に入ったものを選ぶ形で決めました。
一応異世界バトルファンタジーと銘打った以上、ラストバトルは最高にインフレして最高にバチバチなバトルにすると決めていました。
まあそこに半分予期せず時間遡行が絡んで多少複雑さを増したわけですが、そこはまあ別の機会に書くとしましょう。
なんかこう……振り返れば振り返るほどにテキトーな話の作り方をしていたのだなと反省すると共に、こうして物語の展開を考えるのは最高に楽しいなと再認識させられます。
そりゃあ好きだからこそ4年間も続いたのでしょうけどね。
そういう意味では、売れたいから書くというのが一番の人はさておき、自分の好きなことを書くというのが長続きするひとつの答えのような気はします。
人気になる保証は出来かねますが(笑)。
次はどうしましょうか。
バトルモノなので、やっぱりその辺の話を書きましょうか。
ではでは、また明日。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます