私のもの

@no_0014

もの

夢を叶えるのは遠く、夢を語るのは簡単で、何のロジックもない頭で考えたところで、実現させるのは難しい。


生きていることさえ難しいのに、夢など世迷い事。現実の見えていない人間に、現実にまず、足をつけていられない人間に望めるものなど限られている。


誰かがきっと既に私よりも上位互換された文章で、誰かに届くような形でこの無性に虚しく意味のないものを意味のあるものとして作り出していると思う。

私には誰かの後でしか思いつかない。そしてそれを人に見せて何かを感じることなどありはしないのだ。


知らぬ存ぜぬ。だからなんだ。人の真似と言われてしまえば誰かの作ったものの誰かの考えたアイデアの真似でしかない。二番煎じだ。

ではなぜ書くのか。それは誰かが生み出し終えたものであっても、似ているからといっても、今書いているのは私だからだ。


私が考えて、私が書いている。

自らの手で自らの頭で、書いているはずなのだ。どこかで見た記憶かもしれない。これから見る誰かの思想かもしれない。それでも今書いている時は、これは全て私が生み出しているものだ。

AIでもなく、人間の私の手で。


両親には申し訳ないが、私は小賢しく、怠け者だ。いつだって逃げている。他人のせいにして自分から目をそらすのが得意なのだ。

真面目でいじめられている人にも声をかけて私は贔屓も人を選んだりもしない優等生に見えていたのだろうか。


優等生は、決して優れたことに等しい生き方をしている人でもなければ、優しいに等しい生き方をしている人でもない。

本当の優等生は、優秀な人間は、他人に自分の価値を預けたりしない。他人に評価されたことを真に受けたりしない。

自分の考えを出していく中で、他人の言葉を吸収してさらに自分の価値を自分で作り出していく人の事だ。


どんな人間にも優しくするわけではない。優秀な人間は、優秀でいるために自分の為に努力をする。勝手に秀でたものが出現するわけではない。努力して継続して、それを努力とも何も思わず、いつの間にかそれがどんどん伸びている。それがいつの間にか自分の為になっている。

それを周りが見たとき、その人は優秀ですごい人だと思われるのだ。勝手に。

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