第8話 地元
私にとって実家に帰る事は、辛い過去を思い出して向き合う事でもある。地元に帰って同級生と年に1回は、必ず会う。会うのが楽しみ!そんな話を周りでチラホラ聴くと、私は複雑な感情に囚われる。
何故なら私にとっての学生時代は、真っ暗で今でも笑い合える仲間なんて全然、いないから...
同窓会のお知らせなんて最後にみたのは、いつだろうか...同級生がどんな風に成長したのか、生きてるのか、死んでるのか、全く興味がないわけではない。
でも、もし、過去の私をずっと覚えてる人がいたら、私は、その人達に会うのが怖い。
そもそも人の根本的な思想は、持って生まれた物もあるから、そうそう変わらない。
ただ、時が経って「あの人、変わったよね!」って思われるような人は、それを表に出した、爆発してしまった人なのではないかと思う。
明らかな犯罪的な行為は、抜きにして、よく変わったか、悪く変わったかは、人によって捉え方が違うと思う。
最後に行った同窓会が成人式だから、その時は、そんなに誰?って感じの人は、まだ、いなかったけど、今、再開したら、結構、誰?って感じに風貌も変わってしまってる人が多いかもしれない。
震災や病気、事故で亡くなった同級生も多いかもしれない。
再開したいと思う反面、まだ、躊躇してしまう自分もいる。
そろそろ、前に進みたいから、会ってみようかな...
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