第7話 わけわかめ古墳時代ですよ

「では、第7回、古墳時代のお話に入っていきますよ。古墳時代は、先生は勿論、学者さんも意☆味☆不☆明の時代ですから。今の論調はこんなんなんだなぁ、ってな感じで捕らえてくださいね」



「へいへい」



「では、始めましょうか。古墳時代になると、大和政権と呼ばれる大王おおきみがトップに立った勢力が日本の大部分を支配します」



「大王って、何なんだ?」



「天皇の昔の呼称ですね。大和政権が九州から関東まで支配下に置いたことで、戦乱激しかった弥生時代に終止符を打ち。争いのない時代に収まっていきます」


 かきかきかき

 日本地図を大雑把に描き。

 大和政権の支配地域を描く。



「日本の半分近くも支配下に置いたってことか。……でも、わかんねぇな。どうして、そんなに支配地域があったって分かんだよ」



「出土した刀剣に、同じ名が刻まれていたからですよ。九州の熊本県の江田船山えだふいなやま古墳からワカタケル大王と刻まれた鉄刀が発掘され。関東の埼玉県の稲荷山いなりやま古墳から同じくワカタケル大王と刻まれた鉄剣が見つかりました」



「ワカタケル大王ねぇ。それって天皇で言えば誰に当たるんだ。大王って、後の世で天皇って呼ばれてんだろう」



「一応、雄略ゆうりゃく天皇とされています。雄略天皇は、よく言えば苛烈、悪く言えば、人の心ないの。とも言える人物で、皇位継承の際に、邪魔な従兄弟を生き埋めにして殺害したり。大王(天皇)になると、逆らう奴は片っ端からぶっ殺し、ゴホン、しばきまくりました。また、朝鮮半島の百済くだらという国から、政略結婚としてすっごい美人さんが送られてきたのですが、その美人さん、雄略天皇に好意を全く抱かず。雄略天皇の部下と駆け落ちをしちゃったのです。其れを知った、雄略天皇は仁の心を持って寛大な心で頷き…」



「駆け落ちした二人を許したんだな」



「二人を木々に縛り付けて焼き殺しました」



「えっ?」



「ファイヤーしました」



「仁って意味、調べ直した方が良いよ。ぜってぇ、アンタ間違って覚えてるから!」



「突っ込みありがとうございます。さて、次は朝鮮半島に視点を移しましょうかね。……古墳時代に於いて、朝鮮半島では高句麗こうくり新羅しらぎ百済くだら伽耶かやの四つの国に大きく分かれていました」



「いきなり、四つの国名を出されても覚えれねぇな」



「大体で良いですよ。最悪、問題集で覚えるでしょうからね。で、日本は朝鮮半島南部の伽耶に拠点を置いており。百済と共同していました」



「百済って確か、やべぇ大王、えぇっと、雄略天皇に后を差し出した国だな」



「百済が日本に友好的だったのも、朝鮮半島北部を支配する高句麗や、隣接する新羅と渡り合うためです」



「政治的理由で百済が日本と共同の道を選んだってことだな」



「そう言うことです。で、日本の大王は、朝鮮半島の権益や進出を認めて貰うために、中国に使者を送ります」



「まぁ、大陸に進出するんなら。中国の王の顔色を窺う必要があったってことだな」



「そういうことですね。で、中国の史書である。宋書倭国伝には、五人の大王が称号を求めたと書かれており。五王の最後の王である武は、朝鮮半島の北に位置する高句麗倒したいねん。、手伝ってぇなと遠回しに書かれています。因みに、この武は、先に述べた雄略天皇と言われています」



「流石、雄略天皇、めっちゃ好戦的」



「最後に海から渡ってきた人々について話しましょうかね。大陸の中国や朝鮮半島は戦乱に次ぐ戦乱のため、こんな所にいてられっかと、日本に逃げてきた人々がいます。其の人々は渡来人とらいじんと呼ばれ。最新鋭の知識を携えて日本に来ました。渡来人は、須恵器すえきと呼ばれる高温の釜で造った、黒く堅い土器の作り方を伝え。また、漢字やマナー孔子が造った。あっ、間違えました、マナー講師の経典である、儒学を伝えました」



「中国も戦乱なのか?」



「もの凄い戦乱ですよ。三国志の後に異民族が流れ込んできて。もう、無茶苦茶で一番酷い時代だと思いますよね。漢民族の恩讐と異民族の怨嗟が入り乱れ。ひっちゃかめっちゃかです」



「…………」



「あっそうだ。古墳について語ってなかったので、最後に語りますね。古墳はお墓と言われていますが、何故、あの形になったのか。どうして、あんなに規模のでかいお墓を造ったのか。いまいちよく分かってません」



「えっ、そうなの」



「ですが、一説によると、安定した水を農地に届けるため。大規模なため池を造った結果。掘削した土が溢れに溢れ。その処理のために土を盛り上げ。結果的に、古墳が生まれたと言う説があります」



「土の処理を行った結果、古墳になったと」



「因みに、何故、あの鍵みたいな形になっているかは分かりませんし。学会の主流は、あのでかい古墳は大王の権力を示すために造られた。疑うな、信じるんだって言っています。学者さんを信じましょう。信じるモノは(足下を)掬れわれると言いますからね」



「副音声が聞こえてるぞ。しかも救うの漢字がちげぇし」



「さて、古墳時代はこんなものですね。もっと語りたいですけど、後の内容は高校、日本編で語りますよ」



「えっ、高校、日本編ってなに?」



「さて、今回のパーソナリティーはふーぎと、あ様でした。では、次回もお楽しみにぃ」



「だから、俺の名はあ、じゃねぇって!」



 中学の一学期、中間テストは。

 大体此処までになってます。





 次回は少し時間が空きますよ。

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