第62話 これぞ歓喜の叫び!
ログアウトをして自室から出てリビングに向かっていった。
リビングに入ると咲良が1人アイスを食べている所に遭遇した。
「なぁ咲良ちゃん?そのアイス俺のだよね?ね?」
「おにぃが私の相手をしてくれないから食べてるんでーす」
「えぇ…ずっとFLOしてたから拗ねてるのか?」
「優希さんとばかり会ってるじゃん!私とは会ってくれないじゃん!このホモップルが!」
なんでそーなるの?!優希は聖都に居るからあってるだけじゃんよ…
「咲良は王都に居るから俺とは逆方向だから…会えないのは仕方ないですやん」
「それなら明日から聖都に私も行くもん!行くったら行くもん!」
いきなり駄々っ子に変わりましたよ…とりあえず話を変えてみるか。
「それより遂に俺も二次職になったぞ!」
「えっ?知ってるよ?優希さんが凄い愚痴ってきたもん。固有スキルも手に入れたんでしょ?」
優希さんや…情報流すの早くねーすか…しかも固有スキルのことまで言ってますやん。
「えっと…どこまで聞いてるのかな〜お兄ちゃん教えて欲しいなぁ〜」
「んっと…なんか訳の分からない職業出して…雷精霊の加護も貰って…飴を食べたら固有スキル覚えちゃって…そしてレア職業選ばないで魔弓刀士になっちゃったって所まで聞いたかな?」
「それ全部ですやん!俺の全てですやん!」
「それよりなんでレア職選ばなかったの?かなり強かったんじゃないの?」
あれは強いけどかなりデメリットがあったんだよな…
「咲良は俺がどんな職業を選べたのかは「優希さんから聞いてるよ!全部で8種類でしょ?」ですよねー。聞いてますよねー」
「私が気になるのは、斬首執行人と殲滅者の詳細が聞きたい!」
「斬首執行人は首を攻撃すれば確実に相手を殺せるけど首以外に攻撃をしても相手にダメージ与えられなくなるとか書いてたし、殲滅者は敵を倒す毎にステが上がっていくけど…攻撃を受けたらステ大幅ダウン。俺にはどっちも無理だと判断したよね…」
「まぁメリットデメリットの振り幅が激しいのはやめといた方がいいしね〜雷魔法を覚えてからは職業増えなかったの?確実に増えてるよね?」
感のいい妹だ事…でも特にあの職業は俺には意味が無いと思うんだよな…それに…どう扱っていいのかもわかんないし…
「まぁ増えたよ?増えたけど…雷魔法覚えて新しく増えた職業が電気技師ってなに?俺にどーしろと言うの?もう少しカッコイイ職業かと思ったらこれだよ?!」
普通さ?雷魔法覚えたー!職業増えたー!ってなったら期待するよね?!
そしたら電気技師って…
電撃の〜とか雷光の〜みたいな感じの職業とか思ったのに…カッコイイ職業が増えたと思ったのに…そしたら電気技師…ガッデム!!!
「…うん。忘れよ?おにぃはきっと疲れてるんだよ…ゆっくり休んで忘れよ?ね?」
「もう忘れた!それより飴食べて雷魔法覚えたんだけど、ほかにもそんなパターンってあるのか?優希はかなりレアとか言ってたけど」
「ん〜。特殊な素材を使った料理とか食べたら覚えたーとかはあったりするよん。魔法はスキル欄から選ぶだけじゃなくて魔法学院で勉強したら覚えられたりもするしね〜。私も魔道士の住人さんから教わって使えるようになったし。」
やっぱり住人と仲良くなればいい事はあるんだな。師匠にも色々と教わってるから魔法もそんな感じなのか。
「でもおにぃみたいに固有スキルの入手はまだ聞いたことないからね!」
「おぅふ…まぁ…うん。気にしないことにしとくわ」
俺は咲良の発言を気にしないことにしてこの日は幕を閉じた。
そして翌日、FLOの世界に行くのだが、この日はリアルで用事がある為、1時間程しかインが出来なくキュリア達に説明をしてから直ぐにログアウトをしたのだった。
次の日
この日は朝からガッツリとFLOを楽しむことにした俺。
ログインするとキュリアと姫は俺に飛びついてきて、
「マスター!今日はたっぷりと遊ぶのです!寂しかったのですぅぅ!!」
(妾達を待たせたお詫びにスムージーを奢るのじゃ!)
「わかったわかった!2人の要望を聞くから離れろよ!メールの確認が出来ないだろ」
俺はキュリアと姫を引き離して受信していたメールを確認をする。
アゲハからメールが届いており、中身を確認すると
『シウきゅーーーん!装備が出来上がったからいつでもいいからクランハウスに来てね♪︎早く着せ替えさせてね!!!』
着せ替えなのかよ!もう充分コスプレしてるからいいだろよ!
アゲハさんのメール以外は…運営からか。
内容は…スクショの実装にPKも実装されたのか…うわぁ…これから狩りをする時に気をつけないとヤバいやつやん…気を引き締めて行かないとだな…
ん?スクショ…?まさかアゲハさん?!着せ替えをわざわざ言ってきたのはスクショを撮るために?!
「マスター…アゲハさんが不気味な笑いをしてるのが目に浮かぶのです…」
「キュリア…俺も目に浮かぶよ…あの壊れたアゲハさんが頭の中で暴れてやがる…どうするよ…」
(行かないと装備を渡して貰えないのじゃ!それならとことん着せ替えするしかないのじゃ!)
この時、喜んで居たのはアゲハだけでは無く、他にも歓喜の叫びを上げていたプレイヤーは何人も居たのだ。
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