第22話 夜に挑戦
<アインスドット>宿屋
もうすぐ18時になるんです!なるべく早めにインしようとしたけどユーキングと一緒に夏休みの宿題したんだぜ…何故か首を気にしてたけどな。
それにリアルの世界でまた奴に遭遇するなんて…悪魔め…あいつはなぜ俺の目の前に現れやがる…
そんなことより今からの予定はとりあえず東の森の夜の部に挑戦してみる予定である!1度は戦ってみないとだし、師匠から素材持ってこいって言われてるしな。
一応、掲示板で確認したけど出てくるモンスターはスケルトンにゾンビ、黒蝶の3種類。
レアモンスターで彷徨う鎧がいるらしい。ゴーストみたいに物理攻撃が効かない奴は居ないみたいだから一安心だべ。
彷徨う鎧は東の森の中で1番レベルが高く、20レベルみたいだから遭遇したら多分殺られるだろうな、間違いなく。
まぁ東の森の夜の部に挑む前にギルドに行って金を預けてからだけどな。
挑む前にステータスを振り分けておかないといけないな。俺とキュリアはレベル上がってたし…
べ、別に忘れてたわけじゃないんだせ?忙しかったんだよ?ほんとだよ?
俺はレベル15にキュリアはレベル9まで上がってた。
ワイズトレントのおかげだ:。あの悪魔のおかげでないと思いたい…切実に…
大量に出てきたけど…やつは関係ないんだ…
ステータスと言えば…称号があったな…そういや。ユーキングかサクヤに聞けばよかったな。どっちかインしてないかな。まぁ後でいいや。
ではではステ振りしますかね!
PN:シウ Lv15
種族:獣人(狐)
メイン職業:弓使い
サブ職業:錬金術師
HP:80
MP:200(150+50)→250(150+100)
STR:10→10
VIT:5→5
INT:15→18
MND:15→15
AGI:16→20
DEX:30→35
ステータスポイント12→0
スキル
【弓術Lv10】【短剣術Lv8】【鷹の目Lv10】【付加Lv13】【魔力上昇Lv10】【水魔法Lv9】【体魔力自動回復Lv5】【調教Lv2】【気配察知Lv8】【気配遮断Lv8】【空き】
称号
【水精霊ディーネの加護】【錬金術師の弟子】New【首狩り族】
俺のステータスはこんな感じになりますた。そしてスキル枠も1つ増えたまま…何を入れようか迷う!まだ保留でもいいかな。
弓術もレベルが上がって新しいアーツも覚えたし鷹の目も距離が伸びたし。何気に魔力上昇も役に立ってる!
そして称号についてはスルー確定だね、うん。
キュリアのステータスはどんな感じにしようかね…
(ますたーにおまかせなのです〜)
ですよね〜。いまはまだ槍を持たせてないけど装備さえ作って貰えたら使えるからその辺も考えて振らないとな…
キュリア Lv9
種族:リトルエンジェル
HP:60
MP:200
STR:5→15
VIT:5→10
INT:30(20+15)→35
MND:30(20+15)→35
AGI:10→10
DEX:5→8
ステータスポイント18→0
スキル
【光魔法Lv8】【浮遊】【結界Lv5】【槍術】【魔力強化Lv5】【魔力自動回復Lv5】【幻影Lv5】
まずはSTRに多めに振っておかないとな。後は前に出ると成ればVITも必然的に振ることになるし。残りはどれに振るか迷ったけど槍捌きを上手くするにはDEXかなって思って振っちゃった。
さーて…ステ振り終わった事だしギルドに行ってからボスに挑戦だぜぃ!
<東の森>
早速夜の森にやってきた現場のシウです。平原のうさちゃんたちは完全無視して森に一直線。森に入ると何故か気持ちが高ぶる…これはなぜだ?森が俺を呼んでいるのか?違うな…首を狩れと森が俺に伝えているんだ!
早くダガーを握れと右手が言っている気がするんだ、鎮まれ!俺の右手よ!
(ますたーひとりでなにをしてるのです?はやくいくのです!へたくそなおしばいしなくていいのです)
あはん…キュリアちゃんいけずぅ〜。とりあえずは木に登りますかね、そして今回は木から木へと移動できないか挑戦してみるのです。
出来たらかっこよくない?リアル忍者だよ?NINJAになれるんだよ?
結果…出来ませんでした!やっぱり無理は良くないね無理は。飛び移ったのは良いけど着地が…
落ちた所に狼さんいるよねーでもしっかりと首は狩るよね〜そしてまた木に登るよねー!
スキルで立体機動や跳躍なんかのスキルを取らないと出来なさそうだな。
立体機動…某進撃の世界みたいなあの装置は無いけどあんな動きが出来るらしい!でもあんな動きがほんとに出来たのなら…俺は酔うだろうな!でもほすぃ…
(ちかくにほかのひとがいるみたいですよ?)
キュリアが俺に告げ、マップを確認するとプレイヤーの存在があった。
特に気にせずモンスターの首を狩り続ける。俺が移動するとそのプレイヤー達も付いてくる。止まればプレイヤー達も止まる。その繰り返しだった。
(なんか付けられてる?まさかストーカーか!黒き悪魔に続いてプレイヤーのストーカーなのか?!)
(へんなかんじなのです。ますたーをみてるかんじなのです)
(うーん…気配を消して近づいても同じだろうな。ならいっその事ダッシュして近づいてみるか)
(やってみるのですー)
森を歩いていたが立ち止まるとプレイヤーももちろん止まる。
それと同時に振り返り猛ダッシュを始めた。
「狐さんに見つかった!こちらに向かってくるぞ!」
「まじか!逃げろーー!!首を守れーー!!」
「ひぃぃ…だから首狩り見学なんて辞めようって言ったのにぃぃ!!」
見つかったプレイヤー達は叫びながら走り続けていた。
「首を狩られたい子は居ねぇかぁぁぁぁ!!!悪い子はいねぇかぁぁぁぁ!!いーひひひひひ!!」
「「「逃げろォォォォォ!!捕まったら狩られるぅぅぅ!!!」」」
こうして掲示板にまた晒されるネタを作ってしまったのだ。
(ますたー…)
無事にストーカー(プレイヤー)を追い払った俺は森の中にあるセーフティゾーンに着いた。
まだ19時になってないから夜の扱いになってない為に今の内にアーツの確認などをする事にした。
「キュリアは俺の頭の上から基本的には光魔法で攻撃と幻影でのフォロー頼んだな。俺は新しいアーツとかも試してみる。もし彷徨う鎧が現れたら多分負けるだろうな…俺が死に戻りしたらキュリアはどうなるんだ?一緒に教会に行くことになるのだろうか…その逆でキュリアが死に戻りしたら…ちと掲示板で探してみるか」
セーフティゾーンで掲示板を確認してみるとこう書いてあった。
プレイヤーが死に戻りすると使役しているモンスターもプレイヤーと同じく死亡扱いを受け、デスペナルティを受ける。
プレイヤーよりも先に使役しているモンスターが死ぬと光となりその場は消えるが2時間後に復活する。プレイヤーも同じく死亡すれば教会で同時に復活できる。
そう書き込まれていた。
「どちらにせよ消えることはないんだな。それなら安心だ」
(わたしはますたーからはなれることはないのです!)
「一安心したことだしいっちょ挑戦してみますか!」
(れっつごーなのです!)
時間になったからセーフティゾーンを抜け、ゆっくりと少しづつ進んでいく。夜の森は今までの森とは違い、不気味な雰囲気を醸し出している。早速スケルトンを見付けた俺たちは直ぐに行動した。
「キュリアはライトボールで攻撃を頼む!」
(りょうかいなのです!)
ライトボールがスケルトンに当たるが勿論即死はしていない。俺は追撃する為に弓を構え新しいアーツを試してみる。
「くらいやがれ!インパクトショット!」
【弓術】アーツ
インパクトショット 消費MP25
矢が触れた部分で小規模な爆発を起こす。
クールタイム100秒
矢がスケルトンの胸部分に当たると同時に爆発した。
「おぅ…小規模とか書いてある割にはなかなかの爆発ですやん。スケさん粉砕しとるし…」
(ぼかーんってすごかったのです!)
その後もキュリアと協力してスケルトンに黒蝶を倒していたけど、ゾンビについては一言言わせて欲しい!
「矢が貫通したからダガーで攻撃しようとしたけど…あの臭さはどうにかならねーのかよ!」
(おはながなくなるにおいだったのですぅ…)
そぅ、余りにも臭かったんだよ!
弓で攻撃したら矢が貫通してダメージはほんの少しだけ!動きが遅いから近づいてダガーで攻撃しようとしたらまさかの激臭!
キュリアもライトボール連発するぐらいの臭いだからヤベーよ…あれは…
ある程度時間が経って、俺とキュリアはゾンビ達に苦戦することは無くなっていた。
矢の在庫の心配も無く、キュリアはMPが少なくなれば俺の頭で休憩をしながら戦闘をしていた。
時間を確認するともう既に22時になっていたからそろそろセーフティゾーンに行くか、アインスドットに戻るか考えていた時だった。
(ますたー!あしおとがするのです!)
キュリアが念話で俺に伝えた瞬間だった。
何かが飛んで来たのを感じ取って右に避けると、月の光に照らされた黒い鎧姿が目に映った。
(あしおとがしたとおもったらへんなよろいさんがとんできたのです!)
「こいつは…彷徨う鎧か?!」
直ぐ様鑑定をしてみると、
彷徨う鎧 Lv27
はぁ?!レベル高すぎじゃね?!
27とか差がありすぎだろよ?!
「キュリア!幻影と同時に結界を頼む!こいつは倒せる気がしないから逃げるぞ!」
(りょうかいなのです!)
幻影を出すと同時に俺に結界を張ってもらって直ぐに逃げる準備をした。
これの2つのスキルを使った事でキュリアのMPがカツカツになったからこっから先は俺がどうにかするしかねぇ!
彷徨う鎧は幻影に攻撃を仕掛けた。
この瞬間に俺は全力でこの場を逃げ出す事にして全力で森の入口にダッシュした。
「折角ゾンビ達の素材を手に入れたからこんな所で死ぬわけにはいかねーよ!キュリア!鎧は来てるか?!」
(なにかなげるしぐさをしてるのですぅ!!)
「さっきは盾を投げてきたよな?!今度はなんだよ?!まさかの剣か?!」
俺の考えは当たっていたんだよ!いきなり顔の横に長剣が素通りしてきたんだよ!ブォンっていったよ?髪の毛が数本切れたよ?!
でも剣と盾が無くなったらもう攻撃出来ないだろよ!
(こんどはあたまをなげてきたのですぅぅ!!!)
「なんでだよぉぉ!!お前の頭は飾りなのかよぉ!!ふぎゃ?!」
走って逃走してる背中に彷徨う鎧の頭が見事にヒットしたよ…意外とダメージも喰らってるし!
ドスドス言わせて頭の無い鎧か迫ってくるのは恐怖でしかないわ!
「ガチモンのホラーじゃねーかよ!そんなに頭が欲しけりゃ取ってこいやぁぁあ!!」
転がってる彷徨う鎧の頭を掴んでぶん投げてやったわ!
そうしたらどーよ?あいつは頭を取りに行ったから有難く逃げさせて貰うぜ!
「頭ぶん投げでHPの半分以上が無くなるのは無しやろ…」
(こわかったのですぅ…)
東の森からなんとか脱出した俺とキュリアは直ぐに街に戻って宿で休んだのは言うまでもない。
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