第10話 西の森
武器屋に行き、ちゃんと矢を購入。木の矢が10本で500G…なかなかのお値段。
こりゃ消耗品としてはなかなかのお値段だぜぇ…でもしっかりと30本程購入。今から初めてのエリアに行くから準備はしっかりとしておかないとな!
俺が今から行くのは『西の森エリア』だ。この森に現れるのは、狼・兎・鳥の3種類。
狼とは初遭遇なので少し攻撃パターンを調べてみた。ズルは良くないって?気にしない気にしない!
噛みつき、体当たりのこの2通りしか無かった…これなら調べなくて良かったわ!!
兎はトビウサギのワンランク上の兎だ。こいつも体当たり…
鳥に関してはこちらから攻撃しなければ何もしてこないだとさ…
そして森の中には薬草も採取できる。平原よりも遥かに取れるだろう。なんたって…森だからね!!
それに矢の材料になる木の枝や鳥の羽、石の矢の鏃にするための石が普通に取れる。矢の作り方は掲示板にも載っていたしレシピにも書かれていた。
今日はとりあえずそこまで深入りしないで素材集めを重点的にしよう。
後、気配察知に気配遮断のスキルもレベル上げしやすそうだから頑張ってみよう。
深入りしたらエリアボスの所まで行ってしまいそうだしな…エリアボスとの戦いとかなれば確実に死に戻りだな。それは避けたい…
それでは森にレッツゴーなのであります!
<西の森>
こちらス〇ーク…森に潜入成功した。
今からスニーキングミッションを開始する。
この森は木々たちに囲まれており草も高いところで膝の辺りまで生えていたりしている。
身を隠すのには最適だ…しかしその逆もまた然り!急にその草むらからモンスターに襲われる可能性もあるのだ!
だからこそ気配シリーズの2つが役に立つのだよ!
そして今…俺は草の中に絶賛隠れ中。それななぜかって?
目の前…8m先に第1森モンスターさんに遭遇したからだ。気配察知が見事に反応してくれて咄嗟に隠れたよね。右上にはマップもあるんだがモンスターを目視出来ないとマーカーが現れないんだよね…背後とかに現れられてもマーカーに出ないから気づかないけど気配察知があれば自分の半径10m先を10秒ごとに教えてくれる。察知ってよりソナーだよな、これ。
こまめにマップを見ることを癖つけないとダメだなこれ。レベルが上がれば半径も大きくなり気配を感じ取ることも出来ると言われてたけど…感じ取る…考えるな!感じろ!って事かな…
まぁ今はマップに頼るけどね!そんなことより目の前の狼さんだわよ…
距離はあるけど鑑定は出来た。詳細は…
森狼 Lv7
うむ、俺より2つレベルが高いですな。それに走ってはないけど動いてるから矢を当てにくいな。相手の動きを予測して撃てれば最高なんだけど俺にまだそんなテクニックは持ち合わせていにゃい!ならどうするか…当たって砕けろだわよぉぉぉぉ!!!
中腰の体勢から弓を構えて、狙いはオオカミさん!右に動いてらっしゃるから少しだけ弓を右にずらす。だってそのまま腹を目掛けて射っても当たる頃にはお尻とかに刺さりそうやん?だから少しだけずらして…射つ!勿論、矢には【付加】スキルの風を付けてますぜ!
矢を放つ時狙いは顔にしていた。多少はズレたが見事に命中。でも勿論一撃では仕留めきれなかった。ふぅー…まだオオカミさんはこちらに気づいてないからそのままの体勢で2射目をすぐ様発射。今度は顔にクリティカルヒットだぜ!
そのまま狼は光になって消えた。モンスターにも急所があるからそこを必然的に狙えたら楽なんだけどな…まぁ顔は勿論急所だわな。後は心臓か?スキルで急所とか弱点を見抜くスキルないかな…探してみるか。
それからはゆっくりと森の中を移動しながら狼や兎を狩っていた。勿論、草なんかもちゃんと鑑定してますよ?
やっぱり平原より薬草の取れる数が多い。なぜかまた茶葉が取れたけどな…街に戻ったら魔女ばぁちゃん…もとい、師匠に何に使えるのか聞いてみるか…
鳥も何度か見つけたんだけど…木に止まってるから狙いたい放題だよね。
ふふふ…今の俺は森に潜むハンター…貴様らモンスターを狩り尽くすハンターなのだよ!!次の獲物はどグハッ!
突然吹き飛ばされた俺。背後から何者かに攻撃されてた?!
マップの確認を忘れており、背後からの気配を見つけれていなく不意打ちを食らってしまった。
後ろかよ!もう目の前にいるから弓を構えたらまた攻撃されるだろうからとりあえずは…
「ウォーターボール!」
弓を構えずに水魔法で攻撃を仕掛ける。狼の顔にウォーターボールが当たり、この一撃では倒すことが出来なかったからすぐ様俺は腰に装備をしていたダガーを右手に持ち狼に向けて走り出した。
初の近接戦闘だけどなんとかなるっしょ!飛びかかられる前に切る!
俺はダガーを逆手持ちして、森狼に袈裟斬りを放ち攻撃をしたがまだ仕留めきれていない。
すぐ様左手を前に出し水魔法を放った。
「これで消えやがれ!ウォーターボール!」
森狼の顔面にウォーターボールが当たり、見事にトドメをさした。
俺はダガーを腰に戻そうとした時、ふとマップを見てみるとシウの右に赤いマーカーが点っていた。
すぐ様右を振り向くと兎が1匹シウに向かって頭突きしようと飛びかかろうとしていたのだ。
「ちょっ?!その頭で頭突きはやばいって!頭突きって言うより突き刺しですよね?!」
兎の額からは1本の角が生えていたのだ。この兎は…
角兎 Lv8
トビウサギの進化系の1つなのだ。
俺はなんとか頭突きを避け、鞘に戻そうとしていたダガーをそのまま角兎に突き刺した。この一撃だけで角兎は光となった。
その後も何度か見つけては倒し、奇襲を受けてはなんとか倒すの繰り返しだった。
何度か数匹に囲まれたりなんかもあったが死に戻りはしなかった。
そのお陰でレベルも9まで上がっていた。
そして今現在…俺は森の中にあるセーフティゾーンに来ているのです。
2匹の狼をなんとか仕留めた瞬間にもう3匹来るとかなしだろよぉ…矢のストックも心許ないんだよぉぉぉ!!後、10本しか無いし…うーん、どうするか。
このセーフティゾーンでも錬金は出来るけどやっておくか?錬金ポーションはまだあるから街に戻るまでは持つ…だろう。
とりあえずやってみますか。えっと…矢の材料は…木の矢なら必要な材料は確か、木の枝に羽だったよな。
この2つはもう既にアイテムボックスに99個もある。拾いまくったからな!木の枝なんかそこら辺に転がってるし、羽は鳥を狙撃したら1回で5枚とかドロップするし。経験値は少なかったけどな!!!
まぁとりあえず錬金術セットを取り出してっと…シートを広げて…その上に木の枝と羽をとりあえず1本分だけ乗せて…
両手を合わせて〜
「錬金!」
はい、木の矢がシートの上に転がってます。無難に成功しましたよっと。
これって…纏めて錬金出来ないのかな?
思ったら吉日!思えば即行動!
纏めて10本分じゃぁぁぁぁ!!!
錬…金!!
出来ちゃったぜ…こんなにあっさりと出来てええのかいな…
それなら今度は木の矢のワンランク上の石の矢もやってみますか。
木の枝と羽と石ころちゃんをシートの上にセッティング!
いざ尋常に…錬金!!
石の矢 レア度2
石の鏃が付いた矢。
ATK+5
はい、完成!
木の矢よりATKが上がったぜぃ!因みに木の矢は
木の矢 レア度1
木で出来た矢。
ATK+2
3もATKが増えたんだぜ!
これで与えられるダメージ量も上がる。
よし…石の矢を多めに作ってやんぜ!錬金祭りじゃぁぁ!!
この後、シウくんはMP切れを起こしながらひたすら錬金をやりまくって時間を忘れて…満腹値が半分以下になっていましたとさ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます