女勇者は魔王に捕まってしまいました

あかねツキ

勇者は魔王に捕まりました。

第1話 陵辱のはじまり

 魔王城の牢

 城の一角に設けられたそこは暗く、そして生ぬるい空気で満たされていた。


「う…ぁ…あっ…」


 空気の原因は牢そのものではない。そこで行われていた行為によるものだった。

 パンパンと腰を打ち付ける音に混じり愛液のねっとりした音が牢内に響き渡る。10代半ばほどの少女が屈強なオークたちに犯されていた。


「うっ…うぁ…いや…」


 最初は虚しく抵抗していた少女だったが、自分を犯すオークが5人を超えたあたりから抵抗は諦めへと変わった。人よりも体躯の大きいオークの、相応のモノで内蔵をかき回される。

 最初は痛みで泣き叫び、耐え難い異物感に嘔吐していたが、今では声にならない声を出すだけの肉便器へと成り果てていた。

 オークのピストンが早まる。これまでの経験…魔族に囚われ犯され続けた経験から少女は射精の時が近いと察する。激しく数度、腰を押し付けたオークは少女の中に種を送り込む。少女はその瞬間だけビクッと体を震わせた。押し付けられた男根から精液が流れ続ける。恍惚とした表情で余韻を味わうと、オークがまだ硬い男根を引き抜いた。愛液と精液が混ざったものが糸を引く。少女の陰部からは犯され続けて入り切らなくなった精液が流れ出していた。


「やれやれ、変わり果てたものだ。」


 牢の入口、そこから声が聞こえる。

 少女を囲んでいたオークたちがサッと立ち上がり敬礼した。先程まで少女を力の限り犯していたオークも例外なく。

 少女は声の方に目を向ける。すると死んだように虚空を見つめていた目に力がこもる。それは怒りと憎しみの瞳だった。


「魔王…!」


 少女の心が未だ折れていないことを、魔王は内心で歓喜していた。こうだ、こうでなくてはつまらない。

 喜びを隠しきれない口から魔王は少女に語りかけた。


「勇者よ、オークに輪姦された感想はどうだね?」


 勇者と呼ばれた少女は魔王を睨みつける。自分の最初を奪った男、人類の敵、魔族の王、魔王を。


「そんな怖がらなくても良い。決して、決して我々は君を殺したりしない。だから心配しないでくれ。」


 朗らかに、まるで親友の子供に話しかけるような口調で魔王は勇者に告げる。

 決して殺しはしない。つまりこの地獄が終わることはない。勇者は去来する絶望感を表に出さないよう、より強く魔王を睨みつけた。

 それに満足したように笑うと、魔王は部屋を後にする。


「傷物にしなければ、何をしてもいいぞ。」


 魔王が見えなくなるまで直立不動で敬礼をしていたオークたちは、その命令に従うことにした。




 あれからどれくらいの時間が経ったか。

 鎖に繋がれた勇者は休む間もなくオークに犯され続けていた。


「ぁ…ぅ…」


 牢内は相変わらず、淫猥な音で満たされていた。しかし勇者の反応だけは次第に鈍くなっていく。

 勇者の体力と精神力は限界に達していた。もはや心を無にして、終わりの見えない苦境を耐える他なかった。

 オークたちは魔王の近衛師団に属する精鋭たちだった。彼らが出征するのは魔王親征の時のみであり、普段は魔王城に駐屯している。

 故に彼らは体力と性欲を有り余らせていた。魔王に「命令」された彼らは近衛兵としてのプライドと体力に裏付けされた獣欲を勇者にぶつけていた。


「ぅ…あぅ…あぐ…」


 オークはあらん限りの力で勇者を犯す。オークが腰を着くたびに華奢な勇者の体が大きく揺れる。


「ひぅ…うぁ…ぅ…」


 太く逞しい肉棒が、精液と愛液でぐちゃぐちゃになった膣を出入りする。奥を突かれるたびに内蔵が圧迫され息が詰まる。大きくはないが張りと柔らかさを併せ持つ10代の少女の胸は、オークの唾液でベタベタに汚されている。

 もしただの10代の少女であればとっくに死んでいたであろう陵辱。しかし彼女は祝福された勇者だった。死ぬこともできず、数えるのを諦めるほどのオークたちに犯されていた。

 しかし、もはや体力は限界だった。犯されながら勇者の意識は徐々に遠のいていった。

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