宇宙デカトシヒコ!!  ゲルマクー編 10 二人の宇宙デカの連携

完全に、囲まれてしまった、一人では分が悪い!

これは、あれだ、意表をついて隙を作り、全力で逃げるしかない。

トシヒコは、ドア側に一目散に走り出し、2次元スラスターと併用して

棍を地面に突き、棒高跳びの要領で、ドア側の戦闘員を超えて

ドアの前に立ち、先頭の戦闘員に


「通背拳!!」


をぶちかまし、周りを巻き込んで吹き飛ぶ戦闘員たち。

俺は後ろを振り返らず、二次元スラスターを併用した全力ダッシュでビルの入り口を目指した。

何発か、銃弾を受け、背中の棍のラッグ用装甲がバラバラになって無くなっていた。

なんとか、入り口まで近づくと、紺色の援護が始まった。

俺は、死にかけながらも、ギリギリのラインを越えて紺色に現場を引く継いだ。


モニターで今のバイタルを確認

チアノーゼ

背中に、複数の打撲

右胸筋損傷


戦闘可能状態まで、最低20分


しかも、武器もない


これは紺色には、20分頑張って欲しい


そうこう考えていたら、1m三乗ぐらいのコンテナが打ち上げられトシヒコの近くにパラシュートを展開して降りてくる。

紺色のコンテナは、飛行機のように紺色の近くに着陸した。

いいなぁあの飛行機みたいなやつ。

ここでも、装備に掛けた資金のさが出てしまった。


ちなみに打ち出された場所は、めっちゃ遠いところから、NVから打ち出されていた。

早速役に立ったNV。買ってよかった。

トシヒコは、とりあえず、コンテナを盾にして、少し休むことにした。

紺色はコンテナから、巨大なガトリングガンみたいなものを出し戦闘員を一掃していた。


しばらく大丈夫そうだな.....


20分経過したころ


紺色のガトリングガンのナノマシンによるリロード機能が間に合わなくなりもう一つコンテナに入っていた大砲を、豪快に打ちはなっていた。

しかしこっちの武器は、連射が効かず、一撃必殺っぽい武装だった。

すぐにエネルギー切れして、ハンドガンに持ち替え応戦しているが打ちもらしが出てきて、敵の銃弾も盾にしていたコンテナをボロボロにしだす。


「そろそろ、行けるだろうブラック」

「おうよ、紺色」


トシヒコは、飛んできたコンテナの中身を確認して、いつもと同じ装備だなぁと寂しさを覚えた。

とりあえず先に棍を組み立て、メタルプレートも一応つける、そして棍以外の棒を全部を、敵に投げつけ、紺色の援護を受けながら前線に飛び込む、


トシヒコが敵を混乱させつつ、紺色の援護射撃で、敵を倒していく。

そこで、とうとう怪人が、前に出てきた。

見た目は、肌が紫色の、ごつい魔人風なのに、基本オタク装備を身に着けていた。

こんなとこまで、自我を出さなくてもと思ったが、強い奴は何してもいいのがこの業界の常識であった。

俺は、背中のバッグから、ハンドガンを取り出し、紺色に投げ渡した。


紺色は2丁拳銃、俺は棍、装備を消耗した、今現在の最強の戦闘スタイルだ。

俺が、棍で怪人を押さえている間に、紺色は戦闘員を何とか掃討していた。

どうやらこちらの援護に来てくれるようだ。


怪人は素手なのに、棍の俺が押されえる。リーチはこちらの方が上のはずなのにパワーが違いすぎる。

紺色は俺が少し下がりたい時に、的確にハンドガンで援護してくれる。

モニターには、チアノーゼと出ている。

ここで決めないと、倒れてしまう、俺が倒れたら、ハンドガンしか武器がない紺色も倒されてしまうだろう。


ここで決めるしかない。


俺は、2次元スラスター併用ダッシュで高速に、相手に近づき


「捻糸棍!!」


を打ち込み、怪人がギリギリで耐えているところに、棍を離してもう一歩前に進んで、「左手」で


「通背拳!!」


を決め、敵を爆散させた。


右手の捻糸棍と、左手の通背拳の組み合わせ。左手の通背拳の成功率をなんとか短期の練習で5%まで上げたのが、功を奏した。


そして、大量の戦闘型UFOが現れた。


さぁ、花火の時間だ。


「リククウ、チエ、いきまーす!!」


盛大な花火が上がり始めた。


うちはスーパーエースパイロットが戦場に登場した時点で、勝ち確なのだ。


こればかりは、紺色はうらやましそうな顔をしていた。


絵師は、全員救出し、無事に事件は解決した。


何人かに、フル装備の状態で絵を描いてもらい、サインを描いてもらった。

紺色もちゃっかりもらっていた。


地球にいるうちにアイツの真っ白い紙を、オタク色に染めてやろう。


この後、駐在署に戻った後に、いつものようにチエちゃんがドヤ顔し始めた。

ブリッジで前回痛い目に合ったので、今回は反省したのか普通に前かがみで煽ってきた。

ここは、そろそろ、わからせるしかない、


おれは、鍛え上げた体で、一瞬でチエちゃんの後ろに回りスープレックスをきめた。


そして、ドローンのカメラで、赤くなって悔しそうなチエちゃんの顔を連射するのだった。


「やめろぉぉぉ!!だから、とるなぁぁぁぁ!!」


チエちゃんは絶叫するのだった。



今後も、わからせていこうと思ったトシヒコであった。


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