寝すぎたオッサン、無双する〜親友カップルをかばって昏睡から20年、目覚めたら俺のハズレスキル〈睡眠〉が万能究極化してて最強でした。超人気配信冒険者の親友の娘姉妹が、おじサマと慕って離してくれません〜
寝すぎ50 真・水着の娘姉妹ときゃっきゃうふふ! と……ネルトのラスボス宣言。
寝すぎ50 真・水着の娘姉妹ときゃっきゃうふふ! と……ネルトのラスボス宣言。
「ん……」
くいっ。ぱちんっ。
タワーマンション屋上のプール。
娘姉妹の妹スピーリアが、あえてさっきまで上から見えないようにしていた水色
同時に、これも上から見えないようにずらしていた白水着のトップスの肩ひもをぱちんと上げ、はらりととれて水面に漂っていたひらひらとした水色のトップスをさっきまでとは違いすぴぷるんとした谷間を強調するように少し胸の下側につけなおす。
そうしてできあがったのは、オシャレ可愛くかつ大きく開かれた白水着のすぴぷるっぱいがひらひらと水色水着で装飾され、下側も水色ローレグの下に白ハイレグ二枚重ねという完全無欠な
「ず、ずっる……!?」
あっけにとられたようにそれを見ていたパフィールは、思わずそうこぼした。
自分だってオシャレ可愛くかつ勇気をだして最大限に肌や胸もとを見せる水着を選んだのに。
けど、けれど、ただ水着を見せるだけでなく、まさに変身といっていい演出まではさんだこの小悪魔的天使妹の前には、オジサマにとって自分なんてかすんでしまうのでは――
そんなモヤモヤした気持ちをかかえながら、眉をひそめて見つめつづけていると、スピーリアは姉に向かって、きょとんと小首を傾げた。
「ん……! パフねえ。仇とった、よ?」
「え…………!?」
その妹のあまりにも無邪気で、それでいてうずうずと褒めてほしそうに、甘えるように上目遣いで見つめる青い瞳を見て――
「ええ! やったわね! ありがとう! スピー!」
「んっ……!」
――さっきまで考えていたことが全部ぜーんぶ馬鹿らしくなって、パフィールはただ愛おしい気持ちで、少しずれてて最高に可愛い妹をぎゅっと優しく抱きしめたのだった。
「……それはそれとして。スピー。オジサマ、なかなか浮き上がってこないわね?」
「ん。パフねえ。もうけっこう経つ」
ひとしきりぎゅうと抱きしめられ、よしよしと頭を何度もなでられて、大好きな姉への甘え欲が満たされたスピーリアは怪訝な顔をするパフィールに向かってそう答える。
見事スピーリアの策にはまり、自らの煩悩の前に敗れさったネルトは、頭上から直撃した水の大玉が破裂し、パフィールのとき以上の大量の水に体ごと呑まれ、そのままあえなく沈みこんでしまった。
その後、小悪魔的天使妹の変身的真・水着姿の披露だとか、姉妹ふたりでイチャイチャぺたぺたきゃっきゃうふふふしたりだとかで、スピーリアの言うとおり、すでにそれなりの時間が経過している。
「まあさすがに、あのオジサマが海や川とかと違って、こんな流れもない浅いプールで溺れたりとかはないと思うけ、どっ……!?」
「ん! パフねえ! 水が……!」
――その変化は、急激に起きた。姉妹のまわり、いやプール中のあちこちで水がゴゥゴゥと渦を巻き、そしてさらに、何かに導かれるように次々と上へ上へと昇っていく。
ザバァッ……!
「へ、へっへっへっへ……!」
「お、オジサマっ……!?」
「ネルおじ……!」
ゆらり、と水底――いや水を割ってプールの底から、茶の瞳をギラリと光らせ、ざっぱぁ、と全身を滴らせたネルトが薄笑いとともに起き上がる。
その天へと掲げられた両手からは膨大な魔力が発せられ、いまも上へと昇りつづけるプールの水へと供給されていた。
「よぉ……! 待たせたなぁ……! パフ……! スピー……! いやー、さすがにプール中の水の大部分に俺の魔力を行き渡らせるのには、ちょーっと時間がかかっちまってよ……!」
「おお、オジサマ……!? い、いったい、な、何する気……!? ぷ、プール中の水って……!?」
「ネルおじ。目がすわってる……」
「へぇ……! 水色一色じゃなくて、本当はそんな水着だったんだな……! パフの二色の水着もすっげえオシャレで可愛いけど、スピーのその色違いのを重ねたのも甲乙つけられないくらいオシャレで可愛いぜ! まぁ、それはさておき、今度はいよいよ俺の番だろ……? だからよ……! つくったんだよ……! プール中の水の大部分を集めた、この〈
「えっ……!?」
「んっ……!」
そのネルトの言葉に周囲を見まわせば、さっきまで肩のあたりまであったはずのプールの水かさがいまは娘姉妹のちょうど股下のあたりまで減ってしまっている。
その行き先は、当然、頭上。
「お、オジサマっ……!? ま、まさかっ……!?」
「ネル……おじ……!」
「さあっ! 決着をつけようぜ! パフ! スピー! この俺の〈超々極々大大水泡球〉! 受けてみやがれぇっ! ひゃはははっ! 受けられるっ! ものならなぁっ!」
――そして、まるで
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