第37話 此処にも生じた秘めたる想い
「ハァ…………ったく、
中学二年生の
ま、正直思うとホッと胸を
「いやさお兄よ、我がBrotherよ。
「は、はぁ……」
───待て待て。どっちも間違えてるぞ我が妹よ。
「しっかしだねぇ……。まさか女の子に
───いや
僕、
あとその台詞、各方面(?)でズタボロにされそうだから取り合えず止めとくれ。あと仮にも
「良いッ?
───
僕は昨夜から今朝にかけての黒髪美少女による一連の流れを回想してみた。
───アレッ!? ひょっとして……颯希
いやいや待て待て………そうじゃァァないだろっ。非の打ち所がない
『やいやい
『───ですよねぇ………こればかりは
「───お兄、聞・い・て・るぅぅ!?」
「は、ハイッ!! ………と、とにかく昨夜あったのはそれだけですッ!
増々
だが
昨夜、颯希の家に御泊りと
「フーンッ………まあ、うん、何か………もぅ疲れた。部屋に戻るわ。───あっ、
バタンッ! 強めにリビングの扉が閉まる音が響いて取り調べはようやく終わった。
~~~
リビングルームのドアを閉じた直ぐ目と鼻の先。僕こと
───あ、あのお兄が………あんな綺麗な
高二の夏休み明けまでお兄にとっての女子と言えば、
トクンッ、トクンッ、トクンッ………。
自分の小さな
高鳴るのを抑えきれない自分の
───な、何コレェェ………。何で
頭を何度もブルブル振ってみる。夏休みに今彼とプールに行く約束をした。その時、切り
───や、やっぱり@ADV1290Rって、
やっぱりお兄は
あの陰キャを絵に描いたお兄がバイクなんて在り得ない充実へ次第に心
聞くまでもない、お兄も近いうち、バイク乗りになるのだろう。何故か
~~~
「嗚呼………イカンイカン。落ち着くなら自分の部屋に閉じ
一応学業で忙しい僕に取って、休日は大変貴重な
机の上のPCの中に居る風の国の
───僕は
いや未だに入り口に立ったばかり………だと思う。だからなのだろうか?
自身の
あの
そんな怠惰な僕を見透かしたかの様なLINEの通知音、起きているのに目が覚めた。瞬時に身体を起こして見ている画面をLINEに移す。
『@颯希 昨夜は色々とごめんなさい。ストマジの
「いや展開早いな………。ま、まあ僕が言い出したことだし」
───ンッ?
そ、そうか自分に飽きれる程、当たり前過ぎることに驚いている。相手は
『@颯希 パパに車出せないか聞いてみたのだけど、暫く仕事が忙しいみたい。こうなったら行きは私の
「何ィッ!? ええと………」
僕は慌ててGoogle先生に例の伯父様の住所を入力して、
「は、85km………」
おいおい大丈夫か疾斗よ? いきなりの公道デビューが80km超え。増してや混雑しているであろう都内を
そんな
『@颯希 大丈夫だよ。疾斗練習も教習所も頑張ったし、ちゃんと私がゆっくり走って道案内するからね♥』
───♥っ! そして初
本当に爵藍颯希は、僕の様々な
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