タイトル[子供の頃の本当に馬鹿な自分達]

絶望を超越するもの

タイトル[子供の頃の本当に馬鹿な自分達]

墓参りに行って帰って来て一人の男と一人の女が小さな部屋で

小さなテーブルを囲んでおつまみを食べて酒を飲んで話をしてた。


「お前って本当に昔はとんでもない馬鹿だったのに

今じゃこんな真面目ちゃんになっちゃってな〜〜〜〜」


「それを言うのならば紅葉お前は何で今も変わらずに

三馬鹿と言われた時と同じの凄い馬鹿丸出しなんだよ?」


「何をあの頃と比べれば少しは賢くなったやろがい!」


「そうかあまり変わらないように思うが」


「いいや全然違うねあの時と今とじゃあ!

ならお互いに覚えている限りの昔の子供の頃にやった

今にして思えば馬鹿みたいだと思う行動を言ってみようよ!」


「まあ構わないが」


「まず私から一つ私はお香の燃えカスを大量に食って死にかけた」


「それは俺のやったことだろ」


「あれそうだっけか?なら気を取り直して

私から一つ私はカミソリを握りしめて手を血だらけにする」


「俺から一つ紅葉は親指にホッチキスをしてまたも自分の手を虐める」


「…………………そして私から一つ私は橋から川へダイブして怪我をする」


「それも俺のやったことだろ」


「あれそうだっけかなら気を取り直して

私から一つ私は針金をコンセントに突っ込んで

教室のブレイカーを落としてまたも腕を怪我した」


「俺から一つ紅葉は星が見たくて昔の漫画の

ぐるぐる状態に自分をする為に土管に頭突きをする」


「そして私から一つ私は家でも遊べるダーツで窓ガラスを割る」


「だからそれも俺ですよね?もしかしてわざと言ってますか?」


「そんなわけ無いだろちょっといやかなり凄い酔いすぎてるだけだ」


「それならもう今日は心配だから寝ろよ」


「まだ少し話すぐらいなら大丈夫だ喋り方も普通だしな!」


「普通ちゃ普通ですけどいつもの喋り方とは

少し違いますよね、まあ話を続けてください」


「そして私から一つ私はヨーヨーで遊んでいて窓ガラスを割った」


「だからそれも俺ですよねわざとやってるだろお前!」


「ああもうどっちがどっちかまるでわからないからもうとりあえず全部言うは

ジャングルジムの中央のてっぺんから落下を二回、火をつけるやつで火遊び

柔道ごっこで友達病院行き、授業中にふざけてマッチをこっそり点けまくった

カッターの切れ味を確かめたくて自分の指を切りつけ

テントウムシを串刺しにして、階段の踊り場からジャンプして骨折

マンションの廊下で放尿して小学生の女子に晒されて

車の近くにしゃがみこんで砂遊びをして轢かれて危うく死ぬところだった

全力で回ってる回転遊具に突っ込んで怪我、鬼ごっこでガラスを突き破った

焚き火に突っ込んでたトングの先っぽを摘まんで大火傷

姉貴を唐突に川に突き落とした、車のマフラーに雪を詰めまくった

ステーキのプレートで火傷した、両鼻にドングリを詰めて病院に行った

運動会なのに空き教室のテレビでお面レーサーダイナゼロを見て

そのまま魔法少女エクストラスーパームーンを見た

エレベーター内で小便する、階段を自転車に乗ったまま降る

植樹予定の薔薇を全部掘り返した、彫刻刀で机を彫った

箒でチャンバラをして蛍光灯直撃、着ぐるみにドロップキックをかました

火災報知器のボタン押しまくって消防隊が来た、プロレスごっこで自分が病院行き


「お前もう寝ろ」


そう言って紅葉の口を塞いでベットに放り投げて布団を掛けた

すると紅葉は最初は凄い変に暴れたけれどやはり簡単にすぐに寝た

そして片付けをして一人家を出てそこそこの階段を登って屋上に向かった。


「昔の俺たちは本当に馬鹿だったな…………だけど間違いなく

あの時こそが俺の人生の中で最高の時、今が悪いとはまるで思わないけれど

今は間違いなく最高であり色んな存在の人生と比べても殆どに勝っていて

勝っていない存在なんて少ししか居ないと思うほどに俺は幸福だけど

だけど間違いなくあの馬鹿みたいな時が最高なんて言葉では言い表せない程に

楽しかった……………………………………………………三人で何かをするのがな」


そう彼は一人空に語りかける一人星に語りかけるそこに彼がいると願って

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