第1話
「はぁ…」
そうため息をつきながら本屋に立ち寄る。
「えっと…お、あったあった」
目当ての本を見つけレジに向かう。
会計を済ませ、帰路につこうとしたその時だった。
―グゥゥゥゥ―
その音を聞き、スマホで時間を見る。
すると20時を過ぎようとしていた。
「…その辺で食べて帰るか」
近場のファミレスに入るとそこはまだ賑わっていた。
まだ20時だもんな、そりゃそうか。そんなことを思いつつ、席に案内される。
席につき、メニューを見ていると
「お客様、相席よろしいでしょうか?」
そう聞かれた。
「えぇ。構いませんよ」
そうすると、俺より10cmは背が低いであろう、女性が案内されてきた。
「相席失礼します。」
彼女は礼儀正しく言った。
「いえいえ、お気になさらず。」
俺はそう返してメニューに向き直った。
むぅ、パスタにするか、価格重視でドリアか…?そんなことを考えていると、彼女が、
「決まりましたか?別々に頼むのも面倒なので一緒に注文してしまいたいのですが
…」
「そういうことなら...じゃあこのドリアで。」
彼女からの提案に応じ、内容を伝えた。
料理を注文して、提供されるまでの間、さっき買った本を読む。
中身は有名FPSの雑誌だ。
「それ!今日発売のやつですよね!?」
雑誌を見始めると彼女が食いついて来た。
「いやー私もそれ欲しかったんですけど金欠のしがない学生なもので...」
「そうなんですか...意外だ...」
「こう見えて私そのFPSめっちゃ上手いんですよ?」
「なら、ここで会ったのも何かの縁ですし、今度やります?」
「いいですねー!やりましょうやりましょう!」
―数日後―
「もしもし?聞こえてますかー?」
『聞こえてますよー』
「じゃあ行きましょうか」
『レッツゴー!!』
めちゃくちゃテンションが高い。ゲームのことになるとこうなるのだろうか...?
そんなこんなで2人チームで30チームの頂点を目指すFPSが始まった。
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