心の天秤への応援コメント
こんにちは。不思議な感覚に引き込まれました。
正しいこと、間違ってること、正義と思って堂々と行動してること、良くないと解っていてもこのくらいならいいかとやってしまうこと。
たぶん指摘されたから反発心しか残らなかったのでしょう。本人も自覚していればいいですが。
最近出会った話したある方は、こう言ってました。
【本人は悪いことと思っていないから行動を起こす。対応するには真っ向から向かい合うのではなく離れること】
難しいですけどね、これは言い換えれば見て見ぬふりってなってしまいますもんね。
作者からの返信
ラグランジュさま
お返事遅くなりました。お読みいただきありがとうございました。
皆それぞれに善悪の基準があって、概ね似通ってはいるのですが少しずつ線引きが違うのですよね。そしてその差が難しいのです。
お知り合いのお言葉は深いですね。離れるというのはとても良くわかります。おそらくですが、一度離れて、俯瞰できる位置から適切に化関われるように、ということかなぁと思いました。
ありがとうございました。
心の天秤への応援コメント
こんにちは、拝読いたしました。
先を考えながら読んでいた際、なぜか「落としましたよ」は見たままのタバコではなく、伝承もののホラーという印象を受けていました。(魂とか良心、運など)
主人公には見えてはいけないものが、見えているみたいな感じですね。
もちろん、オチは全然違うので見当はずれなのですが、なぜそう感じたのかと感想を読み、「主人公が内省しない(ように見える)」からかなと思いました。
内面が読み取れない分、不気味でどうとでも取れる存在だったのかな、と。
読み方次第でいろんな取り方のできる面白い作品だったと思います。
執筆、お疲れさまでした!
作者からの返信
サイドさん
お読みいただきありがとうございます。
なるほど、ホラー展開ですか。
それは意図してはいなかったですが、いろんな読み方とか見え方があるのですね。
書いて世に出したものはもう読者様が自由に解釈するものだと思っているので、いろんな楽しみ方大歓迎です。
二度目の「落としましたよ」は少し意思が強い書き方なので、怖い印象が出るのかな。
ここをマイルドに書けば作品の印象はだいぶ変わりそうです。
コメントありがとうございました。
心の天秤への応援コメント
「心の天秤」というサブタイトルが、たぶん本作の本当のメインテーマであるように読めました。不倫行為とタバコのポイ捨て、もとより比較するようなものではないと(私には)感じられるのですが、そこで一歩引いて「天秤にどういう影響を?」と考察する主人公の気持ちは解らないでもないなく、この先の何につながる話とも言えないにしろ、面白い感性だと思います。
が、ここの直前の梶野さんのコメントを拝見して、なるほど、ここまで何もかも他人事で考えるこの女性は何者だ、という違和感も確かにあるなあという気が w。正直、私はこの話では、主人公が自身の非にまで思索を進めるのはちょっとずれてるという気がするので、姿勢としてはやや島本さん寄りなんですが、仮にこの語り手が不倫の当事者でなく、中立の立場に立つ純粋な観察者であるなら、話の筋はよりスッキリしただろうとは思います。もちろん、ここはこういう立場の女性の視点であるからこその、もやっとした「心の天秤ってなんなんだろう」みたいな独白が生きてくるのでしょうが。
もしかしたら、ポイ捨てにどんだけ憤れるかという、その温度差が読み手の印象に大きくコミットしてるのかも知れません。この際申し上げると、私は結構倫理観が偏っていて、「何を置いても、ポイ捨て、許すまじっ」ってスタンスなんです 笑。なんかああいうの、猛烈に腹が立つんですよね……というように、話の前半でまずそっちにカチンとくると、末尾のシーンはあくまでおまけに読めるので――「不倫、許すまじ」の価値観の方だと、そういうわけにいかないのでしょうが――そこは読み手のタイプ次第かなと。
私なりの中間案を申し上げるなら、この主人公が待ち合わせの間に友人(男女どちらでも)とだべっていたことにして、その友人の視点で全部を語り直すのなら、とりあえずの問題点は解消するように思えますが、いかがでしょう?
作者からの返信
湾多さん
お読みいただきありがとうございます。また詳細な感想までいただき感謝です。
この話を書いたときはポイ捨てと不倫をそこまで比較する意図は正直なかったんですよね。この主人公が完全な正義では無いという部分を強調する意味合いが強かったと思います。
ポイ捨てを指摘され悪態をつきながら拾って、結局また捨ててしまうこの男ですがポイ捨て行為の善悪の重さは置いておいても、こういった二面性とか自分への甘さのようなものは誰もが持ってるなあと思っていまして。それを指摘されることの居心地の悪さも含めて。
それを反射的に指摘してしまった女性の取り繕いかたとか何故か正義感のようなものを混ぜ込んでしまったりとか。そういった不完全さが面白いかなと思ったのです。
まあこの女性は他人の扱い方が下手すぎますけどね。感情で批判するタイプかと^^
天秤というのはどっちにも転ぶというようなイメージで用いていましたが、第三者に語らせるのも面白そうですね。
ただ、どうしてもその知人なりの解釈とかが入るので少し異なった着地点にはなりそうですが、よりフラットには表現できる気がします。
こういうのは久しぶりに書いたのですが、楽しかったのでまたチャレンジしようと思います。
ありがとうございました。
編集済
心の天秤への応援コメント
【5/19追記】
拝読。
言わんとするところはわかりますが、読後に首を捻ってしまったのは、この語りを読む限り、主人公には内省が感じられないからだと考えるに至りました。
タバコのポイ捨てと不倫。どちらも社会通念上の悪という意味では共通していますが、この書き方だと悪いのは男ばかりで、自分も当事者=悪であるという認識を欠いているとしか読めません。
二度目の「落としましたよ」には、明確な悪への指弾が含まれますが、もし自分が「不倫は犯罪ですよ」と指摘されたらどうするのか。そこに思いを巡らせてこそ、この作品のテーマに到達すると思うんですが。自分にポイ捨てを糾弾する資格があるのかを含めて。
天秤とかの話は、まず自分を対象に収めてからだと思います。男に言及した後、自分を振り返らせるべきでは。まあ、それが出来ないからこそ不倫をしているのだ、という話なら頷けなくはないですが、共感は皆無ですね。
文章については何も問題を感じませんでしたが、テーマの軸が微妙にブレて感じられたので、「惜しい」という意味での★2です。
【5/19追記】
>肝心なタイミングで内省の描写がないことなのか、彼女自身が内省する人に見えないことなのかどちらをさしてますか?
後者ですね。
再読してきましたが、この主人公は自分には一切触れていません。ポイ捨て男の境遇、不倫男の境遇を推察するだけです。
むしろ、どこから「実は罪悪感がある」と読み取れるのかお聞きしたいくらいです。1000字ないですし、読み落としてはないはずですが。
勘違いしてポイ捨てに声をかけてしまうのは、事故として理解できます。でも、わかった上で責めるのは、相当正義感の強い人間です。別にポイ捨てされても、大半の人間に被害はありませんから。せいぜいマナーの問題です。
ここを看過できない人が、直後に不倫男と逢引して、男の指輪に吸い殻を重ねるのは、「この男にも罪悪感があるようだ(私にはないけど)」と考えているように私には読めました。こいつ物凄い棚の上げ方、ダブルスタンダードだなと。共犯という意識はないのかな、とか。
確かに直接書くと雰囲気がなくなるのはわかりますが、私なら何かしらニュアンスを最後の場面に込めると思います。例えば捨てられた吸い殻に自分を重ねるとか。いつか捨てられる時、この男も同じような反応をするのだろうか?とか。
ひとまず、尋ねられた部分の私の細かな感想は以上です。まだ掘り下げたい時は、おっしゃってもらえればノートを作りますので、そちらで続けましょうか。この手の話ならいくらでもおつきあいしますよ。
作者からの返信
◆追記あり5/19
カメムシさん
お読みいただきありがとうございます。また丁寧な感想まで。
なるほど、彼女の心理的な罪悪感やら反省やらが見えてこないということですね。
このあたりは少し突っ込んで確認してみたいのですが、カメムシさんの仰ってるのは、肝心なタイミングで内省の描写がないことなのか、彼女自身が内省する人に見えないことなのかどちらをさしてますか?
主人公の女性は不倫していることをそれなりの罪悪感や後ろめたさのようなものを持って「これでいい」とは思っていない設定です。
ただ、他社の行動を見るときに、自分に照らし合わせて「わたしが言えたことではない」という気持ちはわかるのですが独白の中で書くのは筆者的に面白くなくて。まさにテーマ的なものなので書かずに済ませたいわけです。
そういった状況ですので、彼女の性格が内省する人間に見えないならそこは明確な失敗かと思いますが、独白部分に入れてなくても顧みてるんだろうなと言うように感じるのであれば、それは私としては意図通りなのです。
まあ、結局はさじ加減なのだと思いますが。
いつも他にはないご指摘をいただけて嬉しいです。ありがとうございました!
◆追記をうけて(5月19日)
追記ありがとうございます。
そんな気はしていましたがやはり「そんな人間に見えない」という方でしたか。
表現的に罪悪感を明確に表している部分は入れていないですね。
筆者としては明確に「内省もしない女」という心情表現もしていないつもりではあるのですが、ポイ捨て男に対する嫌悪感や攻撃性をうけてそのように読み取れるというのは勉強になります。
筆者側のポイントとしては、不倫の待ち合わせでふとこの今朝のポイ捨てを回想すること自体が罪悪感や自分自身への忌避によるもの(ほぼ無意識ですが)というところでしょうか。
あとは、最後の側溝のタバコの吸い殻を思い浮かべるシーンですが、側溝に落ちた本物は見ていないので、思い浮かべたのは彼女自身の内面のもののようなイメージです。
そんなん読めるか! という声が聞こえてきそうですが、まあそのあたりが純文学タグの所以ですかね。
罪悪感を持たない女でも無いのですが、現時点で明確に「不倫をやめる」ように天秤を傾ける意思はないので、「こんな私が何を言えたものか」というニュアンスは表現では書きたくなかったのです。
心の天秤への応援コメント
現実にありそうなシチュエーションに、頷くばかり!
もちろん、不倫はしてませんが。
正しくありたいと思う気持ちと、まあいっかと思う気持ち、それらを天秤にかけて過ごすわけですが、それがなんともリアルに描かれていて、良かったです!
最後の比喩も後を引いて印象的!
せめて、自分は正しくありたい、いや、ちょっとおこがましいので、誰かに優しくしたいと思わせました。
作者からの返信
月井さん
コメントありがとうございます。
タバコのポイ捨ては出勤時でも普通に見かけますが、見て見ぬふりをするだけでも、なにか心に重くのしかかって来たりして。
天秤にのっけるのは些細なことなんだと思いますが、日々傾きを気にしながらも選択し続けるのです。
最後のシーンが印象的とのことで、ありがとうございます!
心の天秤への応援コメント
社会的に悪とされるものの許容範囲は人によって違っていて、天秤の傾きもまた異なる……ということを思いました。
自分に後ろめたいものを抱えているからこそ、つい攻撃的な態度が出てしまったということも、あるかもしれないですね。
ラスト、側溝の白い吸い殻が映像的に浮かび上がる部分が上手いなあと思いました!
作者からの返信
こよみさん
お読みいただきありがとうございます。
どちらにでも傾く可能性がある、ということで天秤としてみたのですが、選択肢を自分で選ぶ事もあれば、自然と選ばされていることもあって。
そういうのを、主人公の境遇と重ねてみて、という感じです。
側溝の吸い殻のシーン、お褒めいただきありがとうございます。踊っておきます!
ヽ(^。^)ノ
心の天秤への応援コメント
拝読させていただきました。
きっとサブタイトルである心の天秤がこの作品の芯なのだろうと感じました。吸殻を捨てる選択をした背広の男。それを最初は落とし物かと思い親切心で教えたが、捨てたものが吸殻と分かったとたんに正義を振りかざすかのように「落としましたよ」と言う主人公。そして、主人公と会うときに指輪を外す待ち人。
今の私たちは法治国家で生活していますが、必ずしも方が全て正義とは限らない。私には正義とは何かと無意識のうちに葛藤する主人公の話に見て取れました。
素晴らしい作品ありがとうございました。
Re;
作者からの返信
Re:さま
お読みいただきありがとうございました。
私達は日々いろんな選択をしながら過ごしているのですが、自分の心をどちらに振ろうかと考えながら天秤の皿に載せているのだと思うのです。けど、載せてみてから意外に釣り合いが取れていな事があったり、逆に振れたり。
けれども、天秤ではかり続けるしかないのかなぁと。
そんなのが根底に流れているイメージです。
コメントありがとうございました。