ラブゲッチュー

寅次郎

第1話

僕は神奈川にある高校に通う高校一年生。


名前は箱崎洋一はこざきよういち16歳。


この日も僕は乗るバスにギリギリだった。


毎朝通学で一緒になる、近くの女子高の女の子名前どころか話したこともない。でも毎朝一緒になるにつれて意識するようになった。僕の一方的な片想い。そんな彼女は必ず本を読んでいる。何の本を読んでのかはいままで遠くてわからなかったけと、目を細めてみると『人間失格』だった。本に疎い僕でもさすがに『人間失格』くらいは知ってる。(呼んだことないけど)さぞかし頭が良いのだろと思った。僕も読んでみようかな?そんなこと思う朝だった。




学校に着いてからも僕の頭は彼女でいっぱいだった。


でもこの日は最悪な日だった。体育の授業の鬼教師。


体力テストだ、とか言って軍隊なみに走らされる。


決まって体育の授業の後はグロッキー。


この日もずいぶんと走った。


んで疲れた。






帰りのバスに揺られなから僕は思っていた。


本当に『人間失格』僕も読んでたら会話のきっかけになるんじゃないかと。バスは僕の停留所へと着いた。


僕は駅前の本屋へと向かった。






家に帰ると母さんが夕食の支度をしていた。そのうち父さんも帰ってきた。父、母、僕、妹で食卓を囲んだ。


父さんが『洋一好きな女の子出来たか?』すると妹が


『お兄ちゃんに好きになられるとかキモイ』


お前な、お兄ちゃんはモテるんだぞ?今度教えてやるよ。そんな楽しい夕食だった。




夕食が済んで自分の部屋に入って、今日出された課題をやってみたが全然頭に入らない。途中でやめてスマホをベッドに横になりながら触っていた。その時見たことないアプリがインストールされてるのに気がついた。


アプリを開くと、100ポイントとサーチのマークだけの


シンプルなデザインだった。何やら『ラブゲッチュー』と書いてある。しかしこの日は疲れ過ぎて寝落ちした。

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