貞操逆転世界に正々堂々と催眠術なアプリで悪用された俺はどうしたらいいの?
@kaminetu
催眠術①
今日俺は因縁の相手に呼ばれた。なんでも大事な話だそうで気合いを入れて因縁の相手の言われた場所に俺はやってきた。きたのだが彼女はいなかった。まだきていないらしい。「ドンドン」という足音が聞こえる。
誰かの慌てている姿を見てホッと深く息を吸って吐き、深呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻す。一瞬脳裏に慌てている彼女の姿が見えたのだ。えお前の因縁の相手は女子なのか?と思っただろう。そうだ。俺、水川真の因縁の相手の彼女は桜沢キナ。美人で有名な女優である。
だがそんな彼女に弱点はなく、テストの点数で挑むも満点で完敗して、早食い対決でも、話にならない。それどころか俺の食べる量より多いのだ。さらには足も速く、柔道や空手や水泳もやっていて非の打ち所がないがない高音の花である。
まぁ唯一の弱点は煽られるとすぐに挑発に乗ってしまうのだ。その度に正々堂々と俺達は戦い負け続けた。唯一勝ったのはジャンケンでジャンケンに弱く運がない彼女である。
暇すぎて彼女の紹介までしてしまった。
「遅くなって悪かったわね」
と息を切らしながら話しかける彼女にびっくりした。冷静沈着な彼女の慌ててる姿はジャンケンで負けた時しかない。グッと力を入れて悔しがり
「もう一回ジャンケンしましょう」
「もう一回」
「まだまだ」
「うわ。勝てるまで」
と言われて五十回目でやっとジャンケンに負けて彼女はニッコリ微笑み、私に勝つにはまだ時間がかかりそうねと言い残してスキップしながら帰って行った。
「珍しいな桜沢。慌てて廊下を走っている姿を目撃したぞ」
「あなた誰かと勘違いしているんじゃない。ゆっくり歩いてきたから遅れたのよ。分かる?私がなんで走る体力を割いてまで貴方に会おうと思っているの?」
「うーんなんかここって確かなんか恋が叶う場所だよな。それに丁度恋がもっとも叶いやすい時間なおかつ、廊下を走って遅刻するとなお大吉って場所だろう」
彼女の顔を見ると顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。ピンク色のツインテールが動揺してるのか左右に動いている。可愛らしい。
「ちょっとこれを見なさい」
なんだろうと思うと催眠術アプリとあった。バカバカしい。実に洗脳すれば願いが叶うよという感じのバカな詐欺アプリに違いない。まさか催眠術の宗教とかで洗脳でもされたか?
まさか因縁の相手が催眠術に興味を持って、ライバルだと思った相手が悪用していてライバルとしては心底ガッカリした。だが同時に彼女は、どんな使い方をするのか興味が湧いた。
「いい、今から真は私の言いなりになります。今ここからの記憶から洗脳終了というまで忘れて、催眠術にかかったら思い出します」
嘘クセェ。言ってうやろうか。詐欺アプリに騙されるなと。
「キナの言う通りに従います(詐欺アプリに騙されるなと)」
あれ喋れない。催眠術にかかっているのか自由に話せない。くぅ催眠術って本当にあったのかよ。これ悪用したら捕まるんじゃないかと言いたいが、これ口に出して詐欺アプリだと言えないから誰も気づかないぞ。催眠術が終わったら解けるのか。
「そう。まず私を抱きしめなさい。それも私を愛していると言ったり愛情表現の言葉を使って」
マジかよ。いわねぇしだきつかねぇ。本当に抱きついたりしない。なんかフワフワと意識が飛ぶ。その度に抱きしめたいと思いが加速する。負けるな。俺抱きしめないぞ。抱きしめたらまけだぁっぁぁ!!
「大丈夫よ。私は貴方が好きなの?分かって!!そのうち催眠術にかかっていない貴方に言うわ。だから安心して私の胸に飛び込んできなさい」
と言いながら、ない胸を大きく見せて俺を誘惑する。俺は誘惑に負けて彼女に飛び乗って抱きしめた。彼女は軽く俺を持ち上げて俺の大事なとこが胸に当たっている。彼女は気にするそべりはない。
ただニッコリ微笑みつつ抱きしめて満足した。結局俺は愛しているなんて言わなかったが彼女は忘れているみたいだ。
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