第4話 深淵の闇、解き放たれた欲望の狭間

彼の冷酷な支配と優しい愛撫、その二つの対極が綾乃を虜にして離さない。彼女の体は誠司の手の中で敏感に反応し、心はますます彼に引き寄せられていった。


「お前は俺のものだ、綾乃。俺以外の男には決して触れさせない。」


誠司の言葉に、綾乃の心は満たされる。彼の独占欲と支配力、それが彼女にとっては何よりも心地よい。誠司は彼女の首筋に唇を這わせ、彼女の体をさらに敏感にさせていく。


「もっと、俺に全てを委ねろ。」


綾乃は目を閉じ、彼の言葉に従う。彼の手の動きが次第に激しくなり、彼女の快感は頂点に達する。誠司の冷たい微笑みが彼女の視界に映り、その姿に彼女は安心感を覚えた。彼の腕の中で、綾乃はこの瞬間が永遠に続くことを願った。


夜が更け、誠司はベッドに横たわった。彼の腕の中で、綾乃はこの至福の瞬間を永遠に刻み込みたいと心から願った。誠司の支配的な存在感が彼女を包み込む中、彼女は自分の本当の姿を見せられることに喜びを感じた。


「綾乃、お前の全てを俺にさらけ出せば、安心できるだろう?」


彼の声は冷たくも優しく、綾乃の心を揺さぶった。彼女は誠司の指示に従い、心と体を委ねることを決意した。そして、彼の手に導かれるままにベッドに横たわった。


その夜、綾乃は誠司の支配下に置かれ、彼の欲望のままに喜びと快楽を感じた。誠司の責めは、苛烈なものだった。


「ほらほら、どうした綾乃。そんなもんじゃないだろ」


誠司の手が綾乃の胸をまさぐる。いや、まさぐるなどという生やさしいものではなかった。まるで熟れた果実をもぎ取るように、その乳房を揉みしだくのだ。


「や……っ、あ……」


思わず甘い声がこぼれてしまう。しかし、それは痛みのせいだけではなかった。誠司は巧みに指と舌を使って、綾乃の性感帯をまさぐり、責めたててくる。


「なんだ、もうこんなになってるじゃないか」


誠司が耳元でささやく。その声だけで感じてしまいそうになる自分を抑えつけながら、綾乃は必死に首を振った。


「そんなこと……ないです……」


しかし、そんな強がりなどお見通しだとばかりに、誠司はさらに激しく攻め立てる。今度は右の乳房に吸い付き、舌で転がし始めた。同時に左手は下腹部へと伸びていく。


「あ……っ、そ、そこは駄目……!」


綾乃は身をよじろうとするが、しっかりと押さえつけられているため逃れることができない。誠司の手はそのままショーツの中へと滑り込み、直接秘所に触れた。


「ひゃうっ!」


突然の刺激に悲鳴を上げる綾乃を無視し、誠司は指先を割れ目に沿って上下させる。その度に甘い痺れが全身を襲った。


「ほらほら、もうびしょ濡れじゃないか」


誠司の言う通りだった。すでにそこは愛液で濡れそぼっており、太ももにまで垂れているほどだった。



「そ、そんなこと……ない……」


綾乃は弱々しく反論するが、その言葉とは裏腹に体は正直に反応してしまっていた。誠司は乳房への責めを続けながら、股間への愛撫を続ける。やがてクリトリスを探り当てると、そのまま指先で軽く弾いた。


「ひゃう! ああぁぁ!!」


その瞬間、強烈な快感に襲われて綾乃は大きく仰け反った。誠司はそのまま指先で転がすようにして刺激を与え続ける。そのたびに綾乃はビクビクと体を震わせた。


「どうした? もう降参か?」


「そ、そんなこと……ない!」


綾乃は必死に首を横に振って否定する。だが誠司はニヤリと笑うと、さらに激しく責め立てた。クリトリスを強く摘まれた瞬間、電流のような衝撃が走る。それと同時に頭の中が真っ白になり、一瞬意識を失いそうになった。しかしそれでもなお、誠司の手の動きが止まることはない。それどころかより一層激しさを増していった。


「やぁっ! ああぁぁっ!!」


綾乃はあまりの快感に絶叫を上げる。しかしそれでも誠司の手は止まらない。むしろ激しさを増すばかりだ。


「だめぇっ! もう許してぇっ!!」


綾乃は涙を流しながら懇願するが、それでも誠司は容赦しない。それどころかより一層強く責め立ててきた。クリトリスを強く摘まれた瞬間、綾乃は絶頂を迎えた。それと同時に大量の潮を吹き出してしまう。


「あ……あ……」


絶頂を迎えたことで綾乃の身体から力が抜ける。しかし誠司の手が止まることはなかった。今度は膣内に指を挿入してきたのだ。ゆっくりと抜き差しを繰り返しつつ、同時に親指で陰核を押し潰すようにして刺激を与える。その巧みなテクニックによって、綾乃はすぐに2度目の絶頂を迎えてしまった。

「あ……あ……」


もはやまともに言葉を発することもできない状態である。しかしそれでも誠司の手が止まることはなかった。今度は膣内に入れた指を動かし始める。最初は一本だけだったのだが、すぐに二本三本と増やされていった。そして最終的には四本もの指を同時に出し入れされている状態だ。グチュグチャという卑猥な音が響き渡る中、綾乃はただひたすら喘ぎ続けた。やがて限界が訪れたのだろう。一際大きな声で叫んだ直後、綾乃は全身を痙攣させて絶頂を迎えた。

「はぁ……はぁ……」


綾乃は大きく肩で息をしている。そんな彼女の姿を見下しながら、誠司は満足そうな笑みを浮かべた。


「まだまだこれからだぞ?」


そう言って再び責めを開始する。今度は膣内に入れていた指を引き抜くと、代わりに肉棒を挿入してきたのだ。突然襲ってきた異物感に綾乃は顔をしかめるが、それも一瞬のことだった。すぐに快感へと変わっていったのだ。

「あっ! ああぁっ!!」


激しいピストン運動が開始される。その度に綾乃の口からは大きな喘ぎ声が漏れた。


「どうした、さっきまでの威勢はどこに行った?」


嘲笑交じりの誠司の言葉に対し、綾乃は何も言い返すことができない。ただ黙って快感に身を委ねることしかできなかったのである。


(悔しい……でも気持ち良い……)


心の中でそう思いながらも、もはやどうすることもできなかった。ただひたすら喘ぎ続けることしか出来ないのだ。そしてついにその時が訪れる。膣内に熱いものが注ぎ込まれた感覚があったかと思うと、同時に綾乃もまた絶頂を迎えたのだった。ビクビクと体を震わせた後、ぐったりと脱力してしまう綾乃。そんな彼女を見下ろしながら、誠司は不敵な笑みを浮かべたのだった。


「さてと……今日はこれくらいにしておくか」


そう言ってゆっくりと肉棒を抜いていく。すると秘所からはドロリとした白濁色の液体が流れ出してきた。それを見た誠司は満足そうに笑った。

このあと彼女はシャワーを浴びて服に着替えて彼の家をあとにした。


「じゃあ、またね」

「ああ。気をつけて帰れよ」


綾乃は軽く手を振って自分の家へと向かうのだった……。


綾乃が家に帰り着いたときは既に夜の9時を回っていた。いつもなら夕食の時間なのだが今夜は旦那は出張でいないので特に問題はないはずだ。そのまま二階の自分の部屋に入ると鞄を置いて服を脱ぐことにする。そして下着姿になったところでふと手を止めた。


(なんか今日っていつもより感じちゃった気がするんだけど……)


そう考えて顔が熱くなるのを感じた。しかしすぐに頭を振って、


「な、なに考えてるのよ私ってば」


と自分に言い聞かせるように言うと着替えを再開することにした。スカートを脱いでブラウスのボタンを外す。そしてブラジャーを外してショーツ一枚になると鏡の前に立った。その姿は我ながらとても魅力的だと思う。白い肌に均整の取れた身体つき、それに大きな胸……まさに理想的といっていいだろう。だけど今日の自分はどこかおかしいような気がするのだ。いつもより敏感になっていたというかなんというか……とにかく何か変だったように思えるのである。しかしそれが何なのかはよくわからないままだった。


綾乃は自身の深層を探求し、新たな快感の扉を開いていった。


朝が訪れ、綾乃は安らぎと充足感に包まれた。彼の支配と愛情に満たされた夜が、彼女にとっての特別な繋がりとなったのだ。

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