ゲーム効果音などを作曲してきた人の、「自分へのごほうび」問題。痛いジャンプ!
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 ピロロロ~ン♪「やりきったら、自分へのごほうびにあれ食べよう!」の人、注意。
ピロロロ~ン♪
ゲームの効果音などを作曲する人には、音の都市伝説がつきもの。
「フツーに生活していると、イベントのたびに、バビューンとかズキューンとか、心の中で音が鳴るようになる」
それ、ホントなんですかね?
特に、スマホがまだないころのゲーム世代に多い…。っていうのも、ホントなんですかね?
当時のゲームでは、プレイ中にずっとBGMが流れることは少なかった。
「キャラクターが動いたら、この音」
「アクションをとったら、この音」
「やられたり爆発をしたら、この音」
あらかじめプログラムされた音が、単発的に流されるだけ。
昔、ずっと効果音などを作曲していて今はアルバイト中の彼は、悩みの中。
「俺は、効果音に呪われている気がする。困った」
悩みで、アルバイトに力が入らず。
そこで、「ごほうびセラピスト」という専門家に相談にいった。
世の中には、「自分ごほうび」を与えて生きる人が多い。
「がんばってこの宿題や仕事を終えたら、あれを食べよう!」
いるよ、いる。
あるよ、ある。
「目標をこなせたときに、アイテムを手に入れられるように生きる人もいます」。
今度は、ゲーム話か!
まるで、フラグを立ててイベントに立ち向かい、1ステージを攻略するキャラ。
ただし…。
やりすぎは甘やかしリバウンドを生んでしまうことがあるので、注意。
「これをやろうとしただけでも、進歩だ。えらいぞ、俺!」
そうして、食べたい物を何でも食べてしまうことがあるからね。
コスパもタイパも、悪いな。
そこで、セラピストは、彼にこんなアドバイス。
「1曲アイデアがひらめいたら、これを食べる。また1曲ひらめいたらこれを食べるというようにしてみたら、良いのでは?昔の仕事が良い思い出になって、今の仕事もはかどるでしょう」
気持ちのコントロールに、良いという。
「わかりました」
彼は、頭の中で1つ効果音がひらめいたら大好きなチョコレートを1つ食べるといったことをし、アルバイトを続けてみた。
最後に、ゲームキャラのように、大きく飛びあがれ!
ピロロロ~ン♪
チョコレート、ジャンプ!
ピロロロ~ン♪
チョコレート、ジャンプ!
「…ぐえ」
食いすぎによる腹痛で、ゲームオーバー。
攻略チャートは、計画的にな。
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