発ち、また、訪れる
眠気をもたらす温かな風が香りを運ぶ時、春の訪れは夢に誘う。こくり、こくりと花を揺らす。
やがて汗がにじみ、痛い日差しに目覚めた時、蝉時雨がどっと押し寄せる。そよそよとそよぐ、夏風とともに。
そうして肌が乾く頃、色付く葉が遠き秋空に踊る。ふわり、ふわりと木々に再びを告げて。
代わる降り積もる雪は、しんしんと冬を飾る。澄んだ夜空に散る星灯に、人々の願いを聞き入れる。
聞きつけた春は再び、子守唄を歌って訪れる。
❇︎あとがき❇︎
四季の訪れ。
terra.'s Short Short (習作・短編集) terra. @9-core-1
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