さようなら
君が訪れた日はいつだったか。思い出したくない気持ちに駆られる程、これまでが楽しかった。朝の束の間とはいえ、毎日想うようになった。
嫌われ者の君の、生命を最期まで全うさせる生き方が好きだ。小さなな姿で、それ以上の事をしてみせるところも。
好物がまだ残っているのに、行ってしまうのか。別れの視線が合うようで、切ない。だけど君には翼がある。また、植物の生涯を守っておやりなさい。ありがとう。そして、さようなら。
❇︎あとがき❇︎
うちに来たてんとう虫とのエピソード。
害虫ですが、中には益虫もいてるのだとか。
それでもうちにいたのは害虫でしたが、葉を食い尽くさず、花を守ってくれていたと思います。
どこかへ飛んで行くのを、見届けました。
束の間の生物学習でした。
terra.'s Short Short (習作・短編集) terra. @9-core-1
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