執筆ジャンキーの日記帳―好きなことを好きなときに―

第22話：生きてりゃおもろいことがあるな……

なんか深そうなタイトルだけど、内容はエロゲだ。苦手な人はブラウザバックしてほしい。

今日、Ｘ（Ｔｗｉｔｔｅｒ）のトレンドにこんなワードが入っていた。

アリスソフトミニ。

アリスソフトと言えば、大阪に本社を置く有名エロゲメーカーだ。地元愛があることでも知られており、作中に天満橋など大阪に関する地名を付けていることもある。

最も有名なのは恐らく、ランスシリーズだろう。平成元年に初代が発売され、平成最後の年に完結編である１０が発売された。平成を駆け抜けた大人気エロゲシリーズだ。

僕も、ランスシリーズが大好きである。創作において、一番影響を受けた作品は何かと問われればランスシリーズをまず挙げるくらいには好きだ。他にもあるけどね。

他にも、アリスソフトで思い出すゲームはたくさんある。

『ママトト』や『大悪司』はかなり名作だし、『夜が来る』は今年リマスター版が発売された。

ここ数年で言えば、『ドーナドーナ』もかなり売れたらしいし、実際かなり面白かった。エロゲ業界が落ち目のなか、アリスソフトも同様に落ち目だと言われ続けている。遊べるエロゲを出すことの多いメーカーだが、エロゲ市場は圧倒的に紙芝居と揶揄されるアドベンチャーとは名ばかりのノベルゲームに傾いていた。

遊べるエロゲは、同人の独壇場になっている。

そんななかで、アリスソフト復活かと言われるほどに人気になった作品が『ドーナドーナ』だ。

そんなアリスソフトの名前が使われていて、しかもミニ。

◯◯ミニと言えば、ファミコンミニとかスーファミミニとかネオジオミニとか……。ゲームハードを小さくして、名作タイトルを内蔵させている製品が思い起こされる。

いやでも、エロゲメーカーだよ？　そんなわけ……。

あった。

目を疑った。なんかPCエンジンに似た本体の画像と、アリスソフトミニ（仮）鋭意開発中と書かれた看板の画像がある。

このPCエンジンに似た本体にも、実は元ネタがある。

アリスソフトの『D.P.S.』という作品に登場した、「Dream Program System」略してD.P.S.という架空のゲーム機だ。エロい夢を見るマシーンとして登場している。

D.P.S.という刻印の真下に細いスリットがあり、そこにカードが縦に刺さるという仕組み。見た目はPCエンジンっぽいけど、システムはファミコン風だ。

まさか、まさかという感じ。

そして、「鋭意開発中！？」と書かれた看板にある仮の収録タイトルには昔の名作がズラリ。ランスもそのなかに入っている。

この世代の人……もう敬老の日で祝われるくらいの年齢だと思うんだけど、凄いな。

ちなみに、アリスソフトはフリー宣言というのを行っており、古い名作のいくつかは無料で配布されている。

たとえばランスファンにどえらい人気のある『鬼畜王ランス』なんかは、特別なことをしなくても現環境で無料で遊べてしまう。フリー宣言に書かれている手順さえ踏めば、誰でも無料で。

そのなかで、敢えてこういうコレクション系アイテムを出すというのは面白いなと思った。遊ぶだけならパソコンさえあればいいし、昔のPC98用ソフトとかだったから低スペックでも快適に遊べるわけなんだけど、それだけじゃ味気ないこともある。

それにしても……エロゲメーカーがこういうことをしてくるとは、思わなかった。

まあ、僕が主に好きなのはこのアリスソフトミニに収録予定のタイトルよりも後の作品なんだけどね。だって29歳だもの。大人になってから昔のタイトルを遊んだんだもの。

大悪事とか夜が来るとか、ママトトとかエスカレイヤーとか。ランスはシリーズ通して全部プレイしてるから、例外だけど。

僕がアリスソフト好きになったのは、完全に姉さんの影響だ。『碧天の雨』という別エッセイで、姉さんがエロゲ好きなエピソードを書いているから、気になる方はぜひ。

姉さんが生きたいたら、絶対食いついた話題だ。姉さんはPC98の実機を用意するガチ勢だったからね……あの人の情熱は、凄まじい。怖いくらいだ。しかも修理できる技術まであるのだから、同じオタクとして頭が上がらない。

技術系オタクには勝てる気がしない。いや、なんの勝負だよという感じがするけど。

姉さん、見てるか。

なんかアリスソフトがまた変なことしてるよ。

ロストテクノロジーと言ってもいいくらいのドットが、また見られるよ。ランス3とかDPSシリーズとかもあるよ。

これの第二弾があれば、Win95～Win98あたりが対象になるかな。そのときは、僕が好きなタイトルもいくつか入ってくるだろうし、第二弾も作ってくれないかな。

まあ、売れ行き次第だろうけども。

第二弾が来たら、時代的にママトトも入れてほしい。

ただ、まあママトトって今の時代だと許されない描写があるから難しいか。実の父娘設定のキャラたちがあれやこれやしてるしね……。ママトトは中古ソフトが数千円で手に入るけど、今の環境だと遊ぶの難しいんだよ。頼むよ。

でもなあ、僕は貧乏人だからなあ、時期が時期だと買えないかもなあ。

まあ、でも、今発表されたということは早くて来年だろう。

ああ、もしもし、未来の僕？　あのさ、人生には必要な出費というものがあってだね、うん。どうしても必要な出費なんだよ。だからさ、頼む。絶対に買ってくれ！　買わないと百パーセント後悔する代物だから！

売れ行きによっては、第二弾あるかもだから！