第3話 ♮新しい社会♮
※【ねっ、お父さん今度の休み、公園行こう!!自転車練習したいんだ】※
※【そうだな…よーし、休みにお父さんが教えてあげよう。お母さんにお弁当🍱作ってもらわないとな。じゃ俺はそろそろ出かけないと、警察官だからね】
※【簡単に言わないでよ!!そういえば今日限定オープンじゃ無かった?急がないと。お父さん、出掛ける前に鍵よろしくね】
この世界の家族の会話だ。警察官の夫、それを支える妻、父親の休みを楽しみに待っている娘。
そう、既に学校は閉鎖、食材は特別なルートで限定的に配給されているのだ。そして通貨は存在しない。配給されたスマートフォンでしか買えないことになってる。
限られた食材を全ての人々に平等に与えられるように。これは世界中で実施されている。
少しずつであるがお店も開け始めているが、食材が手に入らない。もし食材が入ってこようものなら通貨以外で買うしかない…物々交換ってものだ。それも入ってきたらの話だ。ほぼ不可能に近い。
この世界は食材を管理しないと暴動が起こってしまう。衣食住と教わったが食、食、食、食、食、食、食、食、住、衣となっている。それほど食材は大事だ。
食材以外の仕事は全てAIで行われている。知識を得るよりスマートフォンを使えることが重要になってきている。これを使えないと生活そのものが出来ないため講師、説明員への依頼が後をたたない。もちろん支払いは現金でなく…食材だ。
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