子《シ/ね》真冬の陽水
【子】種子の子であり発芽前の種の状態です。
真冬の陽水。蔵干は壬癸、方位は真北を表します。
たとえるならば「厳寒の氷水」です。
手を入れるとビリっと痛くなるような、凍てついた水であり、ひじょうに澄み切った透明な水です。
それゆえに、潔癖な性質になりやすい十二支とも言われます。
気温が高いときには、あまり勢いを発揮できないという特徴を持ちます。
水の流れるごとく素直、あっさり、小まめであり、創意工夫して着実に目標に向かって行動します。
倹約家で利害に敏感です。
変化を好み、粘着性に欠ける面があります。
正支の水の十二支で、穢れを知らない水の純粋な性質を持った、すべての始まりの十二支でもあります。
*意味:ふえる、はびこる
子は滋で、植物の芽が地中で栄養を取って生長している姿を表しています。
人の目にふれない地中で草木の活動する姿を動物のネズミにたとえたわけです。
*特徴:厳冬の氷で冷静かつ客観的に物事を見る知性が働く。
楽天的、流行に敏感。
「智」を司り、智慧を働かせ、細かいことに気がつき、金銭物質を蓄えます。
水は流れて止まらずで、流通、奉仕関係の仕事にも向きます。
じっとしていることを嫌い、変化を好みますので、生活環境にも変化を求めます。
仕事、異性などに出るとよくありません。
また、水は色情にも通じますので、異性とのトラブルにも注意が必要です。
*長所:順応性、細心、沈着冷静、貯蓄心がある。
*短所:飽きっぽい、迷い、色情。利己主義。
*命式中にあると:敏感で直感力があり、物静かで、すべてを見通すようなところがあります。
人に合わせませんが気難しくはなく、信じた相手にはピュア。
用心深く大それた冒険はしませんが、一度行動し始めると意外に機敏。
細かいところに目が届き、現実を踏まえて行動するのに、結論を急いで失敗する面も。
「窮鼠猫を噛む」のとおり、追い詰められて開き直ったときのパワーは底知れず、周囲を驚かせます。
どのような十干・十二支がそばに来ても、五行は水にしかなりません。
亥や子などがある場合は、北方合半会となり、さらに水の五行を強めます。
★蔵干分野表
子 年支分野 月支分野 日支分野 時支分野
壬 6月節入前迄 節入後10日間 午前8時頃迄 午後11時40分頃迄
癸 上以降 上以降 上以降 午前0時迄(遅い子)
午前0時以降(早い子)
★方合:季節の三支
冬の方合(北方合) 亥 子(旺) 丑 水方合
十二支のうち、旺支と呼ばれる「子」が入っているから、それぞれ季節の十二支が一支入ることによって、「方合半会」と称して5〜6割の力があると看ます。
【方合の条件】
※(条件1) いくつも「支合」や「会局(蔵干で解説)」「方局」ができる場合は、(1)方局、(2)会局、(3)半会局、(4)支合の優先順位とします。
※(条件2) 化したい五行が天干にあり、月支蔵干本気に剋されなければ「化せます」。
★三合会局
「合」の中では「方合」に次ぐ力があると看ますので、強力な五行の変化を加味して判断しなければなりません。
日干と「三合」の地支が同じ五行だと、その人の運勢は大変恵まれたものとなり、生涯栄達、発展するサインです。
反面、身旺の人は日干がより強くなってバランスを崩しますので、生涯あまり恵まれたものとなりません。
「三合」で結婚の時期、二人の相性、親兄弟友人との和合を看ます。
命式、大運、年運の支が「三合」すると強まった五行と通変星により、起こる事柄が違ってくるのです。
「三合」の年は人と和合しやすく、エネルギーや気持ちがスムーズに発散でき、新しいことに意欲的に取り組み、思った方向に人生を切り替えられるチャンスの年のなりえます。
良縁に恵まれゴールインしたり、恋愛のチャンスも多いでしょう。
なお、命式の中に「三合」の相性の十二支があると、視野が広く行動力があって多方面で活躍できるとも言われます。
生支 旺支 墓支 蔵干が相生の関係
水の三合(水局)申 子 辰 ⇒庚金⇒壬水⇒乙木
※三支揃うことで力が倍増するのは五行の理です。
また十二支のうち旺支と呼ばれる卯・午・酉・子が入っていれば、それぞれ他の十二支が一支入ることによって、三合半会と称して5〜6割の力があると看ます。
★支合
01丑土+12子水=13 相剋する支合 化水(従来:化土)
【支合する条件】
化土:戊子(戊戊)─己丑(己己)、丙子(戊戊)─己丑(己己)、戊子(戊戊)─丁丑(己己)
※(条件1) 隣り合う柱でのみ成立し、さらに天干に化したい五行があれば「化します」。
※(条件2) 月支が土行で天干にも土行があればそのまま判断します。
月支が土行なのに天干には土行がなければ、月支蔵干と同じ五行が天干に出ているか確認し、出ていれば月令がその干に「化します」。
もしすべて天干にない場合は、蔵干本気である戊か己が通変となります。
★冲
12子(壬癸 )─06午(丙丁 ):夫婦・男女の色情。
中強の〈四旺の冲〉のひとつ。
水と火のとても危険な「冲」で、空中や海、水や火などの災害を引き起こす。
水は液体を示し、火は血液を指すゆえ流血の惨事を招く。
心臓病や高血圧の原因とも。
上下関係でトラブルが生じやすい形で、上司と部下や親子間の関係がぎくしゃくしがち。
★納音、天戦地冲
同じ「冲」でも、天干が同じで地支が「冲」になる組み合わせは「
もう一つ「天戦地冲(天剋地冲)」というリセット作用を持つ「冲」もあります。
「天戦地冲(天剋地冲)」とは天干に「剋する」干が、そして地支に「冲する」十二支が同時に巡っている状況をいいます。
命式に対する「天戦地冲(天剋地冲)」は三種類あり、日干支、月干支、年干支に対する「天戦地冲(天剋地冲)」です。
それぞれ60年に2度巡ってきますから、2×3=6で60才までに誰でも6回の「天戦地冲(天剋地冲)」の年を体験するのです。
(日干支と月干支、年干支の「天戦地冲(天剋地冲)」が重なることもあります)。
日干支、月干支、年干支それぞれを前に6つ戻した干支、後ろに6つ進めた干支の計6つの干支の年が「天戦地冲(天剋地冲)」です。
★刑
〈
二刑のペアは人間関係の崩壊や性的スキャンダルを生じさせやすい。
融和性の乏しい形で孤立しやすい性質と、秘密の不倫関係などが生じやすく、思わぬ男女間のトラブルへ引きずり込まれるような事態が生じやすい人の位相です。
★六害
十二支のうちの二支が互いに分離したり剋し合う形を言います。
読んで字のごとく、肉親の不和、分離を示し、恩を仇で返すなどの害があるのです。
凶意としては「冲」「刑」「害」の順でたいしたことはないのですが「支合」した相手を「冲」して剋すのです。
主として、日支を中心に、他柱との「害」を見ます。
たとえば未と午は支合しますが、子が午を「冲」するので子と未は「害」となります。
「害」の年は、物事が平行線上を進み、いろいろなことが噛み合いません。
人間関係が悪化したり、事故や体調不良など現実的にマイナスの出来事が起きやすい年です。
すっぱり精算できる「冲」の年と違い、「害」の年は、何かトラブルがあってもちぐはぐで、解決するまでに時間がかかり、まずそれがストレスでかなり疲弊する時。
あてが外れることも多いので何事も慎重に。とくに健康面に要注意。
子─未の支害は、家族間のトラブル、消化器系の疾患にも悩まされることが。
★支破:子⇔酉
「支破」とは「六害」と同じく「冲」「刑」ほどの凶意がなく、あまり重視しなくてもかまいません。
俗にいう「四惑十悪」のことで4つ、10違いの男女の相性が悪いと言います。十二支を順に数えて10番目の支を破とします。
「破」の年は、思惑通りに事が進まなかったり、人間関係に支障が出たりしますが、たいしたものではありません。
ただ他の干支に「冲」や「刑」が巡っていると、凶作用を増幅します。
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