祈り

その場所は誰にでも開かれている。夜が明ける前に私はそこを訪れる。祈りは一人でするのがよい。たまに酔っ払いがいれば、出直す。浮浪者が住み着くなどもってのほかだ。

雨の日も風の日も欠かすことなく祈り続けてきた。何度も邪魔が入り、そのたびにやり直した。

「苦悶の生と死を、あいつに与えて下さい。私が苦しんだ分、施しを取り上げて下さい。あいつの苦しみが私の生を彩りますよう」


カーン。 釘を打ち付ける。

七日目の祈り。

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