第78話 形勢逆転
いやー下手な映画やドラマとか見るより、みんなの活躍みている方が全然面白い!
ちなみに、義経がワイバーンの言葉が理解できたのは『龍族全言語セット/3500P』を購入済みだったお陰です。
俺も何か信者に神様みたいなことができてちょっと嬉しかったなぁ。
さて、続き続きっと。
次郎と三郎は大苦戦を強いられていた。
「この熊、メチャクチャ強いんだけど?」
「なんで俺らの方にこんな化け物がいるのかな?」
泣き言を吐く二人とは対照的に、熊武将は大喜びしていた。
「今日は最高の日だ!」
「こんなに戦いがいがある相手とやるのは、大王様や古参の熊武将たち以来だ!」
「お前たち、もっと俺を楽しませてくれよ!」
この発言に次郎三郎はドン引きした。
「おい、この熊さんうちの戦闘狂と同じこと言っているぞ?」
「あのみどりの人、マジでネジ飛んでいるもんな!」
二人の陰口を熊武将の斧槍が黙らせる。
横殴りに振りかざした後、すぐさま突きを連続して繰り出す。
次郎がそれを防いでいる間に、三郎が側面から斬りかかる。
その三郎の刀の柄を熊武将は素手で掴み、次郎へ投げつける。
三郎を受け止めた次郎は、そのまま後方へ吹っ飛んだ。
起き上がった2人を熊武将は斧槍を振り回しながら迫ってくる。
身構える2人に上空から義経の声が聞こえた。
「おーい二人共、生きているかー?」
「敵ワイバーン部隊は全部俺らが倒したぞー!」
そんな馬鹿な!と上空を見上げた熊武将は、ワイバーンに乗った義経と常陸坊たち、それと無人のワイバーンが上空で待機しているのを確認した。
「まずい!者ども、物陰に隠れろ!」
熊武将のその言葉よりも先に、ワイバーン軍団が魔族兵に襲い掛かる。
咬み殺されるもの、上空に運ばれ落とされるもの、魔族兵は混乱を極めた。
弓や魔法で撃ち落とそうとする魔族に、ワイバーンに跨った与一の矢が次々と魔族兵を射抜く。
兵を取り纏めようとする熊武将の前に、今度は義経が降り立つ。
「よぉ熊の大将!」
「今度は俺が相手してやるぜ!」
義経の言葉に熊武将は笑みを浮かべながらも辞退する。
「せっかくのお誘いお受けしたいが」
「今は残念ながら俺も一軍を率いる武将だ」
「今回は勝利を優先させてもらう!」
そう言い放つと、熊武将は残った兵を連れて門の部隊へ走り出した。
「そうはさせるか!」
「次郎三郎隊、全員一緒についてこい!」
義経たちも、門にいる弁慶たちと合流を目指す。
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