第66話 山頂に迫る危機

山を飛ぶようにして登る、豹と狐の2頭と豹に跨る女子高生。


林冲と姜維は、ツキノにお願いをする。


「ツキノ様」

「山頂はどのような布陣になっているのかわかりません」


「最初、我らが前線で暴れておりますので」

「宜しければ、敵の配置確認をして頂きたいのです」


「えーっ」

「せっかくの初陣だから、最初から飛ばしていこうと思ってたのに~」


不満そうに話すツキノに2頭は必至で説得する。


「いえ、我々が確実に敵指揮官を捕らえるために、敵の配置確認が絶対に必要なのです!」


「ですので、最初の5分間だけは『絶対に』攻撃しないでください!」


2頭の必死の説得に、ツキノはしぶしぶ承諾する。


「ちぇっ、わかったよ」

「でも5分経ったら勝手に攻撃始めるからね?」


「「承知しました!!」」


2頭は孔明にした返事よりもさらに元気な声で返した。


タイムリミットは5分


林冲と姜維は、ツキノの攻撃の前に、無事敵司令官を生かして捕らえることができるのだろうか?


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