第65話 街亭の異変
官兵衛たちが中央の砦を出立して2日後、ピットは孔明と共に中央の砦抜けて南回りのルートを進む。
途中、ツキノ達と合流をしたピットたちは、彭越と董翳・章邯を北回りに進むよう指示を出す。
そのまま咸陽に向かい進んでいると、道の両脇に険しい崖と勾配のきつい山があり、山の上に敵が陣を敷いていた。
「あのような山に陣を敷く?」
「普通であれば、隣の崖に密かに布陣して待ち伏せする方が上策ではないでしょうか?」
姜維は不思議そうに孔明に語る。
孔明も最初は敵の策を読めず、少し考えた後ハッとした顔をし、羽扇を口に当てながら呟く。
「あの男は…転生しても同じことを繰り返すのか…」
ショックを受けていた孔明に、林冲が敵陣攻略を願い出る。
「本来であれば、下の水脈を断って自滅させてもよいのですが、時間をかけるのも面倒ですし、私が潰してまいりましょうか?」
その意見に孔明も同意する。
「林冲殿、よろしく頼む」
「姜維も一緒に行って参れ!」
「「承知しました」」
「それと…」
孔明は言葉を続ける。
「あの上にいる指揮官を、必ず生かして捕らえてくれ!」
ばつの悪そうな孔明を見て、二人が顔を合わせていると、もう一人が立候補する。
「はいはーい、私も参加しまーす!」
ツキノが元気いっぱいに参加を表明した。
「ちょっと、姉さん!いくらなんでもそれは危ないって!」
焦るピットに孔明は笑って答える。
「ハッハッハッ!」
「失礼しました」
「王よ、ツキノ様であれば大丈夫です」
「強さもボウイ様と引けを取りませんから」
えーっ!
久々に俺登場したけど、この子こんなかわいい姿をしているのに、あの筋肉マンと同じ強さってこと?
あとさ、リュックから出ている魔法のステッキーみたいのがすごく気になるのだけど。
もしかしてツキノって将来5人くらい人数集めてチーム作ろうとしてない?
元働きバチの子達をめちゃ勧誘していたし。
出来れば著作権的に問題が無いようにお願いしますね。
「では、ツキノ様・林冲殿・姜維の3名でお願いします」
孔明が指示を出すと、林冲と姜維は獣化し、ツキノを乗せて山を駆け上って行った。
「馬謖(ばしょく)よ…くれぐれも死ぬなよ」
孔明はまだ顔もでていない敵司令官をいたく心配していた。
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