第44話 王の帰還

ステータス確認


【氏名:よしだ・じゃすてぃす・ひーはー(笑)】

【3/5 8:55:55】

【ランク:南の森の守護神】

【精神力: 1216530】

【精神力消費:「804600/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】

【精神力増加:「1027430/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】

【領域:8550m】


精神が100万超えたてた。

領域を10㎞へ拡大した。

そして、ついに【次へ】がアンロックされていた。

出てきたのは【スキル付与】と【奇跡】。

スキル付与は個体別に『特技』を与えることができ、攻撃や防御などに幅を広げることができるようだ。

奇跡は神自身の精神力を使い、信仰者を直接助けることができるもの。

ただ、どちらとも精神力消費がハンパない!

スキル付与も奇跡も最低100万以上必要なため、もう少し先になりそうだ。


最近はエルリンさんとドライアドさんたちがよく一緒にしゃべっている。

基本は美容や最近どこ行っただの近況報告をやっているけど、今日はドライアドさんがレッドキャップ領にいる魔族の兵団についていろいろ話してくれていた。


実はこの世界、魔族の侵攻がかなり進んでいて、人間やエルフ・ドワーフなどの人族やリザードマンなど獣人達も、かなり苦境に立たされているらしい。

また、オークやゴブリンなども魔族から格下扱いされ、同じく住むところを追いやられている。

最終的に世界を魔族が治め、それ以外の種族を隷属化させたいようだ。


ちなみに魔族、大半が世紀末的な姿をしている。

モヒカンやパンク、顔や体の至る所に入れ墨やピアスがしてあり、日常的に隷属化した人間や亜人、弱い魔物たちを虐待して殺したり、それを食料に宴を開いたりしているとの事、怖っ。


尚、龍族の殆どはどちらが治めても興味ないらしいが、自分らに害が及ぶなら全殺すと言っているとの事。


俺らも信仰無くなると消えちゃうわけだし、魔族を何とかしないといけないな。


領地に無事戻り着いたピット一行は、みなに熱烈な歓迎を受けていた。


「王様、無事に帰られまして安心しました!」

「やはりレッドキャップは恐ろしい方でしたか?」

「太兵衛殿の呑みっぷりはこちらにも聞き届いておりますぞ!!」

「「王様万歳!」」


皆が歓喜の中、孔明がイワイの元から戻ったのか、礼を取って待っていてくれた。


さっそく会議室にて孔明の報告を聞く。


「結論から申し上げますと、イワイとの共闘の話ができておりません」


2人は驚いた顔で孔明の顔を見る。


「実は2つの理由があり、彼はレッドキャップの攻撃を躊躇しております」

「まず一つ目は、隣接地である『宋国』との情勢です」


「ついに宋国が動き始めましたか?」


官兵衛の問いに、孔明は世界の概要を話す。

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