第28話 遮那王登場
屋敷に戻ると、入り口に半蔵が待っていた。
「殿、私の部下たちが変わった者たちを見つけ、連れて参りました」
「もしかしたら転生者かもしれませぬ」
ピットたちは会議室に招き入れる。
「かの者たちは近くにあります古びた竪穴の中に住んでおりました」
うん、カマドウマだねこれ。
一匹やたらでかいし、誰の転生なのだろう?
俺は興味津々で見つめる。
光ったカマドウマが5名の鎧武者と僧侶に変わった
「私は源義経と申します。殿に人の姿へ戻していただき感謝いたします」
「私の部下である、武蔵坊弁慶・伊勢三郎・駿河次郎・佐藤忠信・佐藤継信でございます」
「我らこの恩に報いるべく、最後まで忠誠を尽くしますので宜しくお願い致します」
なんと九郎さんご一行でした!
神様の俺が言うのも何だけど、もっとちがう生き物に転生してあげなよ。
一歩間違えたら甚五郎さんたちに食べられていたんだよ。
ほんと、転生先はちゃんと考えてあげてくださいね。
「この者たちは、主君であった兄への忠義心厚く、兄の『征夷大将軍』へ大きく献上いたしました」
「その部下たちも義経殿のために命を投げ出す、忠義神厚いもの達です」
「その型破りの戦術眼と戦闘力は、必ずや殿のお役に立つことでしょう」
半蔵は簡単に5人の詳細を伝えた。
もう1匹はネズミのでかいやつ?
さっそく進化して名乗りを上げた瞬間に、孔明の目が輝きだす。
「なんてことだ…最高だ!」
孔明さん興奮しすぎて、もう某動かない人のセリフになっていますよー。
まぁ、気持ちはわかるのですけど。
「我が君、この者の邂逅により、今回のレッドキャップ攻略がかなりスムーズにいきそうです」
元のすました孔明に戻り、ピットに一礼後、ピット宅にある自室へその者と一緒に入って行った。
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