第2話 再起をかけて転職活動
約2年間、傷病手当を貰いながら
細々と生活をしていた。
貯金も段々と減り始めこのままだと引越しも視野に入れないと生活が困難になっていく
職場に戻るのか新しい仕事を探すのかと
きっと悩むだろうが僕の答えは決まっていた。
流石にあれだけの大きな仕事をすっぽかして
戻るといった選択肢は無かった。
会社も流石に退職の手続きをする為だけに
態々、来させる様な事はしなかった。
人事担当が日付を指定して僕の家の近くまで来る事になった。
あの巨大なビルを見たら僕は恐らく
足が震えて入れないだろうと思っていたので一安心した。
一通りの手続きを終て人事の方から君の様な能力が高ければきっと再就職も早く決まるだろうから焦らずにねと言われた時に
ハッと思い出した
転職活動を全くやって居ない事に
一応、大手の実績もあるしそこまで困らないだろうと安易な考えは通用しない現実社会だった。
何社受けただろうか
ことごとく不採用通知が届く
僕って実はポンコツだったのか!
とりあえず仕事を決めなくてはいけない
中小でも良いからと業種を選ばずエントリーをしまくった
何社エントリーしたか覚えていないし
面接予定日も覚えてない所もあった
ただ一つだけ
面接日に電話をかけてくれた所があった
今までそんな企業は無かった。
面接に来ない人なんて沢山いるだろうこの時代
「佐々木様のお電話でしょうか?」
「本日、面接予定でしたが来られなかったので体調崩してしまったのかと心配でご連絡したのですが、、、」
僕は咄嗟に嘘を言ってしまった
申し訳御座いません、昨日から高熱が出てしまいこちらから連絡するのが筋だと思うのですが少ししんどくてと嘘を言った。
普通ならそこで終わりだと思うところだが
違ったのだ
一度お会いして話しだけてもしませんか?
うちみたいな弱小なんてと思わずに一緒に楽しく飲食業会を盛り上げていきませんか!
強引な会社だけど
何か楽しそうだと思い
話しだけと思っていたが
気がつけば
一緒に働く事になっていたのだ
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