0 序章
俯瞰で臨むに、東京湾にかかる電飾されたレインボーブリッジや、縦横無尽に張り巡らされている高速道路と主要の一般道路を走る紅白ライトの筋……警告灯の赤に窓明かりが漏れる高層階ビル群に混じれながらも、都市に限らずの国の象徴となっているライトアップされた紅白の電波塔……近年取って代わるのか共有するかは知れぬことだがムサシの意味を持つ高層の電波塔……レンガ造りを更新させつつ今もその姿を維持されている東京駅と、メトロポリタン化したこの街は煌びやかで魅了される。そして……深夜を経過し……日の出まぢかの朝はさすがに静けさを取り戻す一面もある街でもある。
空気が澄み切った時間帯には富士山がクッキリと臨むことができる都心を囲んだ総称外環街道筋外に位置する閑静な住宅街も……朝は来る。
最寄りのコンビニにキャメルパーカーのホームレスが来て、裏手に置いてある賞味期限切れのおにぎり三つと500ミリボトルのお茶を失敬して……スマホ出して、何やら……。
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