【人生】プレイヤー
◯行雲◯
▪プレイ続けますか▪
バッターボックスに立った
顔をあげると
少し先の距離にピッチャー
わたしを見る
わたしも見る
少し前の私だったら
どんな球が来ても打ち返すから!
今の私は
どんな球が来るのか怖い
未来の私は
バッターボックスにさえ
立たないのかもしれない
いつの間に臆病プレイヤー
ピッチャーが怖いのか
ボールが怖いのか
その前にバッターボックスに
立つ勇気がない
プレイヤーとしての誇りって
何だったっけ。
忘れてる。
外野のネット裏で
応援していた自分を思い出す
外野席から見る選手は
小さくて、遠くて
でもバットを果敢に振って
高く、高く、
ボールと太陽は重なり
眩しくネットを越えた
プレイヤーになりたいと思った
(バッターボックスに立ったんでしょ?)
(いいから振ってみれば?)
あの夏のあたしだったら
きっと簡単に励ましてくる
遅れたプレイボール
いいボールじゃなかったら
打たないからね!
自分を少し思い出した
【人生】プレイヤー ◯行雲◯ @suemama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます