シューペルブリアン。〜未来からのミルフ〜

猫野 尻尾

第1話:現れた四角い箱。

時は刻々と流れている。

今日を大切に。

時は人を待たず。


昨日は過去のこと。

明日はミステリー。

今日は贈り物。

だから今日、やって来た彼女をミルフと呼ぶ。

そして彼女はスーパー・ブリリアント。

そしてふたりはシューペルブ・リアン。


タイトルの「シューペルブリアン」とは、英語で「最高の輝き」を表すスーパー

・ブリリアントと、フランス語で「最高の絆」を表すシューペルブ・リアンを

組み合わせた造語です。


サブタイトルの「ミルフ」は性的魅力のある歳上の女性のこと。



今は2024年。

でもってこの物語の主人公の名前は「田口 早生たぐち そうせい


郊外のマンションに独り住い。

職業は成り立てのフリーのカメラマン。

出版社にも出入りしてるため雑誌のコラムやエッセイなんかも書いてたりしてる。


身長は175センチ・・・中肉中背・・・年齢は24歳。

特に可もなく不可もないごく普通の平凡な一般男子かな。

現在、早生には付き合ってる「日向 夏ひゅうが なつ」って彼女がいる。


そして遠い未来の2080年。

この物語の順主役


彼女の名前は「メルバ・ブランシェ」


現在30歳、いろんな国の優秀なDNAを持つハーフ。

某、総合科学研究所の所長のアシスタント兼パートナー。

身長165センチ・・・体重、スリーサイズは秘密。


彼女は彼女自身自分で言うのもおこがましいくらい可愛さのレベルが基準

以上だと思っている。

たしかに客観的に見ても彼女はいつわりなく綺麗で可愛い。

可愛いって言うか・・・色っぽいし、またエロっぽい。

おっぱいもデカいし、そそられるようなナイスバディー。

非の打ち所のない容姿だし淡麗。


さて時代は2024年、令和5年の桜の咲く温かな季節。


田口 早生たぐち そうせい」は「メルバ・ブランシェ」が自分を救う

ために未来からやって来ることなど知りもしないで出版社の依頼でカメラ

持参で桜を追いかけて南から北へと飛び回っていた。


知らない土地へ行き、または知ってる土地に行き、自然と季節の中に

身を置き、行った先でご当地の名物を食って帰る・・・そう言う暮らしが早生は、

自分の性に合ってると思っていた。


仕事を終え久しぶりにマンションに帰って来たものの、疲れがピークに達して

いたからかバタンキューで眠って変な夢を見た。


夢の中で未来にタイムスリップして未来の女の子とラブラブなことをしている

美味しそうな夢・・・そんな夢を毎日のように見ていた。


早生がSFやその手の漫画や本が好きで読んでいたこともそんな夢を見る要因に

なっていたかもしれない。

で、結局未来の女の子に告って、いざこれからって時にかならず目が覚める。

ちゃんとジ・エンドを迎えた試しがない。


「ああ、なんだよ・・・毎晩これか? 中途半端な夢」


変な笑いしかでない。


早生は寝ぼけ眼で一旦起き上がると洗面所へ行って顔を洗った。

で、ベッドまで戻って来ると、そのまま二度寝するつもりでベッドにダイブ

しようとした・・・その矢先、眼の前のベッドのど真ん中あたりが光り始めた。

光はどんどん強くなって早生が見てる目の前に四角い箱がピョコンと飛び出した。


「えっ?」


それはピンク系のメタリックシルバーの50センチくらいの箱「キューブ」


「な?なにこれ?・・・まだ寝ぼけてるのか?俺」


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る