42話、海へ同行


「海に行くわ! ついてきなさい!」


「かしこまりま…… 海ですか!?」


「そうよ! シースライムがいたらテイムしなさい! 聖騎士団をつれてバカンスよ!」


聖女様のとなりに立っているセバスさんをチラリと見てみる。私をみて、軽く首を振っている。

これは…… 聖女様も遊びじゃなくて仕事でいくのだろう。私も仕事着で行くべきかな。

いや、こういう時は……


「どんな格好でいけばいいですか?」


「その格好でいいわよ! 海には入らないから水着はいらないわ! 日傘はこっちで用意させるからね!」


「かしこまりました!」


「あ、あと、ロスはお留守番だからね! 私も会いたかったけど……」


まあ、日差しもダメだろうし、仕方ない。

ということで、今日は昼から聖女様たちと遠出だ。

身の回りのいろいろも聖女様側が用意してくれるので、メイドさんもつれて行かなくていい。単身での同行になる。


「今日はイグニスは来ないから安心しなさい!」


「聖女様、発言には……」


「なによ、対外的にはちゃんとすればいいでしょ! アマツカさんは大丈夫なの!」


「それはそうでございますが……」


なにやら第二王子と聖女様との間には何かあるみたいだ。私は聖女様に信用されている、というのもわかった。嬉しいね。





さて、家でみんなに報告をして、軽く休憩してから再度王城へ。

聖騎士団の訓練所に集合だったので、そこへ向かう。

すでにみんな集まってそうだが。


「遅れてすみません」


「いや、聖女様もまだだからな。問題ない」


どうやら最後は聖女様のようだ。多分、わざと最後に来るようにしてるのだろうけど。


十分ほどで、聖女様も来られた。


「またせたわね! いくわよ!」


というわけで、海へ出発。

そういえば、目的地は……


「それでは。聖騎士団団長を除く総員、これより聖女様の護衛として、女神様の聖地のひとつ、港町エフェレアへ随行いたします」


エフェレアというのか。

港町、ということは魚が美味しいんだろうなあ。

とても楽しみ。


「アマツカさん! あのね、エフェレアではおさしみが食べられるのよ!」


「本当ですか!!?」


うわ、おさしみかあ。生魚、久しぶりに食べられるのか。めちゃくちゃ楽しみになってきたなあ。

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