うちの使い魔はよく喋る

@wankom09

第1話 そろそろ召喚しましょうか!

クアエトス!青白い光と共に生暖かい風が吹く

懐かしさと寂しさで胸がいっぱいになるどこから話そうか迷ったがやはり真実だけを伝えるのがいいだろう20年前のこの日まだ絶望すると知らない俺は友達をトイレから引きずり出していた。


      使い魔使います


「おい!カイル!早く出てこい!もうすぐお前の番だ!」カイルは子供の時からずっといる俺の幼馴染だが、少々気弱でありこの日もトイレに引きこもっていた

「い、嫌だよ、僕使い魔なんていらないよー、」

「いらないわけないだろ!使い魔がいないってことはD級より下になるんだぞ」

この世界では使い魔のランクで全てが決まるA〜Dの4段階と、選ばれたものだけが与えられる称号のSがある、使い魔を持たない=人権がないのと同じだ。

その時、頭上の壁から幼稚園児ほどあるヤモリが顔を出した

「カイル・トラジャー!!!いないなら使い魔なしだぞ!!」

「わ、わかったよ。行くよ、行く」あきらか顔色の悪いカイルがトイレから出てきた

「大丈夫だって!きっとちょーかっこいいのが出てくるよ!」

「き、君は、いいよね、ほぼ家系で決まった、ようなものだもの、」

そう、俺の家系は代々Aの使い魔しか召喚していない超優秀家系だから正直少しも緊張していなかった。

「うっ、」

一瞬の頭痛とともにさっきまでトイレだった場所が召喚部屋に変わっていた。

「ナライ先生、少し移動が雑じゃないですか」

そんな俺の声を無視先生は

「カイル早くしろ」と言った

ゆっくりとした足取りでカイルが列に並ぶその前では他の生徒が召喚していた

「クアエトス」後ろから見ていても肩に力が入っているのが良くわかる、

(そんな緊張するものかよ、まぁ、階級で人生が決まもんな、)などと考えているとカイルの番になった

「ク、クアエトス」自信のない声が響く

青白い光に包まれたかと思うとゆっくりと使い魔が姿を現した

「炎色の不死鳥A」その瞬間あたりは、割れんばかりの歓声が響いた

それもそのはず炎色の不死鳥は、滅多に出ない力と権力の象徴だからだ

「凄いじゃないか!」俺が駆け寄るとカイルは

「そ、そんなことないよ、きっと、君の方がずっとかっこいいのがでるよ、」

「そりゃーそうだろ!」自信しかない

(カイルがこれなら俺はSとか出ちゃったりして)

「次!」

「俺だよな!ナライ先生!」

足早に階段を駆け上ると勢いよく階段を駆け上った

「ゴホン、クアエトス」青白い光が一瞬にして部屋中を覆った。俺は内心ガッツポーズをした

光の強さは使い魔の強さに比例するゆっくりと、光がおさまって俺の使い魔が姿を現した、

「黒猫D」先生の声が響くその瞬間辺りは大爆笑の渦になった、なにせ今日初めてのDだからだ

俺は呆然と立ち尽くした、、、


そこからの記憶はほとんどない、学校中に広まったせいで俺は重圧に耐えきれず家に帰った、

しかし父も、家の名前に傷がつくといい俺を家の外に出し2度と帰ってくるなと言われた。

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