第85話 休日

目覚めて隣を見ると可愛いメイドさんが眠っている。


最後は可愛いので、また服を着てもらったんだよな。


メイドさんの身体をまさぐりながら今日の予定を考えてみる。


今日は皆からお休みをもらっているので、一日自由なんだよな。


自身のステータスを少し見返してみる。

神体解放なんてものを間違っても選択しないように、スキルポイントを減らそうとスキルを取りまくっているが、全然減らないんだよな。


これはこれで人間やめてないか?

そもそも神体解放すると、どうなるのだろうか?強化樹にあるのだから肉体的なステータスが強化されるのは予想できるが、どのレベルなのかが予想できなくて恐いんだよな。


強敵に命を脅かされているのなら迷わずに解放するのだが、今現在苦戦する様なモンスターもいない。

必要ないよね?


それとも神になれば、元のようにモンスターがいない世界に戻せたりするのだろうか?

分からないな。

可能性があるならやってみるべきなのか?


ふと友美に目をやると、何かを求める切ない視線を向けてくる。

ゴメン!無意識にまさぐり続けていた様だ。


責任を取って友美を満足させてから朝食を食べに移動する。


皆に今日の予定を聞いてみたが、雨が降っているので室内で出来ることをやるのだと言う。


俺は何しようかな。

いずれ必要になるかもしれないので、次元空間で建築でもしようかな。

一軒家タイプやマンションタイプなど、何種類か作ってみよう。


時間があれば、魔道具の開発も進めていきたいし便利なアクセサリーもいいな。

鰻の泥抜きが終っていれば、その処理もやっていきたいし、やることは思ったより沢山あるな。


朝食が終わりすぐに次元空間に移動してきた。

先ずは時間の掛からなそうなアクセサリー作りからやっていこう。


魔力を流すと障壁を身体の周囲に張れる指輪を作ろうと思う。


素材は何にしようかな?錬金魔法で作れた特殊な金属を使ってみよう。

とても柔軟で欠けたり折れたりしにくいらしい。


こんなもんかな?シンプルながらも彫金で模様を入れたので、お洒落な感じがする気がする。


これを人数分作ってプレゼントしようかな。


彫金に時間が掛かってしまい、全部が出来上がった時には昼を大きく過ぎてしまっていた。


皆は食べ終ってしまっただろうから、久々に自分で料理をしてみようかな。


泥抜きの確認も兼ねて、鰻モンスターを一体捌いてみることにした。


木材で作った大きなまな板の上に一体を乗っける。

頭に釘を打ち込んで固定するのかな?何となく頭に浮かぶ知識を参考に捌いていく。


スキルは流石だね!簡単に串を刺すところまで出来てしまった。


鰻を焼くために作った専用の焼き器でじっくりと焼いていく。


タレはスーパーで手に入れた蒲焼きのタレを使っている。


換気扇をつけていたのだが匂いを嗅ぎ付けた人間が集まってきた。


一体が大きいから、皆に試食してもらっても足りるかな?タレをつけては焼き、またタレをつけては焼きを繰り返し、見事な鰻の蒲焼きが完成した。


皆には試食してもらい、俺は昼食として食べてみる。

旨い!久々に食べるうな重は絶品だな。

かけた山椒もいい味を出している。


昼食後は、鰻を全て調理していこうと思う。

調理したのを俺のアイテムボックスか時間が止まっている倉庫に入れて置けば、いつでも出来立てを食べれるからな。


作業を開始すると料理持ちの三人が手伝ってくれると言うのでお言葉に甘えることにする。


更に友美が新たに料理スキルを取ってまで手伝ってくれたので、思ったより早く終らせることが出来た。


これなら次はもっと捕まえてこようかな?あの旨さは癖になるので、ストックを常に持っておきたいな。


手伝ってくれた四人にお礼を言って、次元空間に戻ってきた。


次は建築関係を進めていこうと思う。


先ずは一軒家からだな。

ただの一軒家と一階を店舗として使えるタイプの二つを予定している。


ただの一軒家は4LDKで普通な物と、店舗型は一階に店舗部分と奥に一部屋+トイレかな?二階に2LDKで生活スペースだな。


こんな感じのをいくつか作ってみよう。


設計図は出来たので建築スキルを発動して作っていく。

小さいからか3時間程で完成した。


そこそこな数を用意するには結構な日数が必要そうだな。

気長にやっていこうかな。


店舗タイプの設計図の作成までで今日は終わりにすることにした。


夕食の後に皆に指輪を渡すと、全員が左手の薬指にはめてくれている。

ちょっと嬉しいかな。


俺もお揃いのを着けないとダメだと言われたので、取り敢えず付与なしのをはめておく。

何を付与するかは後でゆっくりと考えよう。


夜一人で部屋に戻り、今日の夜は一人か、と少し寂しさを感じていると子供達が一緒に寝てもいい?とやって来た。


勿論いいよ!と快諾して今日も子供達の温もりに挟まれながら穏やかな眠りにつきました。

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