第55話 家を建てよう

家を建て始めてから一週間が経過した。

その間、建築に必要な素材が足りなくなり取りに行ったり、ついでにモンスターと戯れたりしながら、ついに完成!

拠点のホームセンターを基礎ごと空間切断で切り取りアイテムボックスに回収。

地面を整地して、家の基礎に合わせて地面を切り取る。

そこに次元空間から家を取り出し、隙間を固めたら終了だ。

皆で中を確認していく。

空調も効くし、お湯もしっかり出るな。

家具を設置していき、生活出来るように整えていく。

後は追々やっていこう。

ひとまず新築祝いをやろう!

昼食の時間だが、豪勢な料理が並んでいく。

由香里に頼んでおいたのだ。

凄いな!子供達も喜んでいる。

準備をしてくれた皆にお礼を言い、新しい俺達の家の完成を祝う。

まだ昼なのでお酒は飲まない。

この後、各部屋に色々と設置したりとやる事があるのだ。

美味しい料理に満足した俺達は、共有スペースの整理に取りかかる。

まずは一番大変そうな図書室からだな。

俺は以前、本屋から回収していた本を取り出していく。

どんだけあるんだ?各種一冊ずつ取り出していくが、アイテムボックスのリストに終わりが見えない。

無心で上から順に取り出していく。

女性陣が仕分けて本棚に並べていく。

この人数でも一時間以上かけて、図書室は完成した。

結構な数の、返品された本をしまっていく。

子供の教育に、よろしくない本らしい。

後で確認しておこう。

和美が一冊、友美に渡していたが、慌てて突き返している。

それでも和美に強引に懐に押し込まれ、諦めたようだな。

何の本だろう?

図書室は終わったので、次はシアタールームに移動する。

ここでも以前回収していた、ブルーレイを取り出していく。

この部屋には、100インチのテレビとシアターサウンドシステムなど、映画を楽しめる設備を設置してある。

横の壁に埋め込まれた棚に、ブルーレイを女性達が並べていく。

一通り出し終わり終了だ。

今回も返品されたブルーレイをしまっていく。

子供の教育に…

後で確認しておこう。

次はプレイルームに行ってゲームやぬいぐるみを並べたり、食品倉庫に食材を出したりと、生活出来る環境を整えていく。

食品倉庫は扉を閉めると倉庫内の時間が停止する様に作った。

内部に人がいる場合は、停止しない安全機能付きだ。

どういう仕組みかは想像にお任せする。

大浴場のお湯は、魔道具が常に補充と循環をさせクリーンで綺麗にしている。

クリーンって不思議だよね。

取り除かれた汚れやゴミは、何処に行くのだろうか?

便利なので気にしない事にしよう。

そういう仕様なのだ。

トイレもクリーンにお世話になりっぱなしです。

ウォシュレットどころか、ボタンひとつでお尻が綺麗になるし、蓋を閉めれば便器の中の汚物まで綺麗に無くなります。

クリーンって不思議だよね。

はい、仕様なんです。

汚物や汚れかどうかは、誰が判断してるのかね?

クリーンをかけたら存在が消えてしまった!とならない様に、今後も清く正しく生きていこう。

ちなみに魔道具は、魔石の魔力が切れたら、魔石を交換しなければ動きません。

子供でも簡単に交換できるように作られております。

共有部分は終わったので、個人の部屋に家具を設置していく。

各自、自分の部屋の整理を始めたので、俺も自室の整理に向かう。

俺だけ大きなベッドを置くので、部屋も少し広い。

それでもベッドとソファとテーブルを置いて終了です。

終ってしまった。

リビングに行って皆を待つとしよう。

皆来ないな。

気配を探ってみると、衣装部屋に集まっている様だ。

衣装は女性陣のアイテムボックスに入れるから、と言われたので任せていたが、それの整理をしているのだろう。

このアイテムボックスは俺のとは違い、容量に制限があり、時間も止まらないそうだ。

それでも、かなりの量が入るので助かっているそうだが。

俺は暇なので、庭へ行って防衛用に作った警備隊を稼働させよう。

庭に到着したので

「出でよ、空雲隊!」

可愛らしくデフォルメされた雲が、10体現れる。

今回は長期運用を考えているので、体内に魔石を組み込んでいる。

魔石を用意しておけば、勝手に交換してくれるので楽チン運用だな。

魔石無しの魔力だけで創ると、込めた魔力が無くなったら消滅してしまうので、こちらにした。

空雲隊の攻撃は、空気弾を打ち出すしか出来ないが、空からのモンスターを追い払ってくれれば良いので十分だ。

鳥型モンスターは基本弱いからな。

その後、俺を探しに来た女性陣に空雲隊を紹介した。

可愛い!と好評なので良かったな。

数日たったら、何か問題ないか聞いてみよう。

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