第10話 初魔法&初戦闘
今日は、かなり歩いたので沢山汗をかいた。
水を節約していたので、陰部や脇などを濡れタオルで拭くくらいしかしていなかった。
でも今日からは違うのだ!水魔法を使って湯船にお湯を貯め、火魔法で慎重に温めることで風呂に入れる様になった。
魔法って素晴らしい!
久しぶりに全身を洗い、心身共にさっぱりした。
今日の晩酌は、かつてない最高の美味だった。
朝になって顔を洗う。
水をいくらでも使えるので、豪快に洗った。
水が飛び散って、それを拭きながら虚しくなった。
次からは普通に洗おう。
気持ちを入れ替えて今日も探索だ!
今日は少し遠いが、ホームセンターへ行こうと思う。
こういう時の物資回収では定番だろう。
良いものが、あるに違いない。
近所に停まっていた自転車を拝借する。
ワイヤー式の鍵が掛かっていたが、素手で引っ張ったら千切れた。
人間やめてるかもしれない。
自転車に乗って、探索したことのないエリアまで進んできた。
しばらく進んでいると、気配感知に反応があった。
カラスとは違う反応の様だが、何だろう?隠密を意識しながら近づいていく。
あれは狸だ。
俺にステータスを授けてくれた奴と同じ種類だな。
今回の奴にも、俺の経験値となってもらおう。
子牛程の大きさになった狸に、隠れながら静かに近づく。
あと10メートル程の距離まで近づき、武器を振り上げて一気に飛び出す。
狸もこちらに気づいた様だが、遅い!振り向きざまに眉間にパイプを振り下ろす。
パイプは曲がってしまったが、狸の眉間にめり込んでいる。
狸に、思い切り蹴りを叩き込み、吹き飛ばす。
レベルアップしました、HP・MPが回復します。
頭の中で声が聞こえた。
ステータスを確認してみる。
名前 高遠雅人
性別 男性
年齢 46
レベル 4
解放ツリー 全能樹
スキルポイント 105
HP 600/300+100%
MP 400/200+100%
攻撃力 68+10%
耐久力 71+60%
俊敏性 82+60%
魔法力 59+10%
精神力 61+10%
魅力 24+100%
スキル:獲得経験値アップ(U)・獲得スキルポイントアップ(U)・アイテムボックス(S)・火魔法(1)・水魔法(1)・風魔法(1)・土魔法(1)・光魔法(1)・闇魔法(1)・錬金魔法(1)・時空魔法(1)・気配感知・危機感知・隠密
スキルポイントは100貰えるようだな。
各項目も少しずつ上がっている気がする。
スキルポイントの振り分けは安全な場所に着いてからかな。
早くホームセンターまで行こう。
そのあとはモンスターを回避しながら、先を急ぎ無事たどり着いた。
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