1歩前へ

夏目かや

第1話

まだ私の事を見てくださってますか?

あなたが消えてから私の周りから色がきえて全て灰色になってしまいました。

そんな時に風が私の背中を押したような気がして空を見上げたら、灰色の世界の中にピンクのいろが…

「あっ!

桜が咲いている。ピンクの花びらが」

ピンクの花びらが風に乗せられて私の手のひらに降りてきた。

あれは、あなたが背中を押してくれたのかしら?

もう前へ進みなさい。

さっ。

1歩前へと


「あー。やっと気づいたのかい。

何回君の背中を押したことか。

周りを見てご覧。

春の色があちこちと散らばめられているよ。

さぁ。1歩前へ進んで君のキャンパスにパステルカラーで君のすきな色を、君の人生を書いておくれ。

もう君の人生は君の足で歩いていくんだよ。

僕はもう君に触れることは出来ないけど、だけど僕は風になって君の背中を何度も押し続けていくよ。

だから、ゆっくりと1歩前に進むといいよ」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1歩前へ 夏目かや @natume0605

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る