第65話 ツクヨミ初のお仕事に向かいます

ついにツクヨミとして初仕事です。

今までは自分のみで完結していたがここからはどんどん協力してもらって大きなこともしていきたいって思っていたから、ありがたいお話なのよ。

今回のお仕事先は翠嶺院(すいれいいん)財閥の方たちとのお仕事です。結構昔からある大きな財閥でリゾートホテルとかでかい遊園地みたいなものとかが1番主な事業で他にもいろいろ幅広くやっている感じらしい。


僕にきたオファーの中でカレン的に1番色んな意味で良いとお墨付きをもらったところだから色々安心ではある。なんで霧虎さんがいるかというと相談役的な立ち位置であるのが大きいけどリゾートホテルとかの紹介とかで霧虎さんの会社の子と共演するっていう契約とかもあるから来てもらえてるんですよ。

僕からこの話を持ちかけたけど大きいスポンサーでもあるから仕事をもらえるのはありがたいって感じでこころよくOKしてもらえました。


「おはようツクヨミ君、今日はよろしくね」


「わざわざ迎えに来てくれてありがとうございます。車の移動中も配信すると思うのでよろしくお願いします。では目的地まで出発です」


:出発!

:エトワールの社長じゃん!

:知り合いだったんか

:これコラボじゃないの?


「これはコラボじゃないんじゃない?僕の中ではコラボじゃないんですけどそこんとこどう思います?霧虎さん的には」


「コラボではないんじゃない?私タレントではないし、メディアには多少出て入るけどコラボのカウントにはならないんじゃない?」


:名前呼びだと....

:なぜ金持ちには良い男が寄っていくんだ...

:そういうものなんだよ

:私の初恋が...


「何を落ち込んでいるのですかリスナー諸君。霧虎さんには感謝こそ擦れ落ち込む要素はないんですよ。ツクヨミとしてのこの仕事とかそもそものこの活動をどうしようかとか色々相談に乗ってもらっているんですよ!もうこれはツクヨミの母と言っても過言ではないんですよ!」


「母はやめてねツクヨミ君。まだ私26歳だからね。そろそろ結婚しないととかも思ってないからね」


:マッマに大ダメージだ!

:いき遅れ一歩手前のマッマや!

:私たちのツクヨミをよろしくお願いします

:掲示板が阿鼻叫喚ですけどね

:ここにいる奴らのダメージはほぼ皆無や


「女性が出ただけで荒れまくるのだけは勘弁してね。これからのコラボとか不安になるからほんとによろしくね。じゃあせっかくなら今日の仕事というか今後のことについて話していこう。ふわっとだけどね」


「ダメだったら私が待ったをかけるわ」


「まずは今日のお仕事先というか今後これから色々協力してもらう会社が二つ!

霧虎さんのところのエトワールと今から向かっている翠嶺グループの方たちです!拍手!!」


:888888

:888888

:8888888

:翠嶺グループってまじ?

:デカすぎだろ最初から


「やっぱすごいのか、一応下調べはしたつもりだけど恩恵を受けていないから実感がないんだけどそこんとこどうなんですか霧虎さん」


「まあ、女性だったらというと色々角が立つかもしれないけど普通に暮らしていたら触れないで生きる方が難しいくらいには有名ね。私的に波長がつくほど大きいスポンサーだから頭が上がらないところはあるわよ」


「僕的下調べは遊園地というかあのリゾートホテルに行ってみたいところはある。普通に行けば目立っててんやわんやになる未来しか見えないからね。テレビ的なアレだったら合法的に目立っても遊べるんじゃないかって思ってるんだよね」


:あ〜それはそうだね

:あそこはワイハ〜並に高いからね

:行ったことあるけどほんとすごかったからツクヨミの反応をみたい

:島丸ごとだからね

:反則だよねあの規模


「やっぱそうだよね〜写真で見てすごってなったもん。今日はCMの撮影なんだけど」


「はいストップ。こう言うのはその時にならないと告知しちゃダメとか色々なところに罠があるからこの話は現場でどこまでOKか聞いてみてからね。」


「はい。あ、そろそろつきそうですね」


:ここって翠嶺の事務所か

:ここから大体30分ってことは?

:やめときなよその邪推


「邪推した皆さん。いつから僕の家から移動だと思いましたか?」


:なん...だと

:まあそこら辺のガードは激タカでしょ

:そりゃそう

:身バレ対策は相当だよツクヨミ

:そんな凡ミスせんやろ


「じゃあ一旦伏せ絵になるからしばしお待ちよ。配信しているってことはあっちも知っているからOKな場所では配信回すから」


:OK

:ここの中ってどんなんやろ

:普通に社会科見学な気分


---------------------------------------------------------

「伏せ絵にして待っててとか言いながら最初から全然OKですと快く言ってくれました。皆感謝を忘れないようにね」


:アザース!!

:アーーース!

:体育会系混ざってるよ

:だいぶね


「今日はよろしくお願いします。ツクヨミです」


「お受けくださりありがとうございます。時間的な余裕がありますのでこの会社の案内をしましょうか?」


「え、良いんですか?偉い人とか待っていたりしませんか?」


「はい大丈夫です。待っていないといえば嘘になりますが、配信を見ていますので心配なさる必要はありません」


「待っているんですね。でも案内してもらって良いんですか?その流石に偉い人を待たせてのんびり見学するのは気が引けるんですけど」


「心配ありません。この案内を提案をしたのが何を隠そうお嬢様自身ですから。経緯を話しますと配信をしているなら会社内の案内とかもあった方がいいのではと言う話になりまして、お嬢様自身が案内をかって出たのですが他の皆から批判にあいまして職権濫用だと言われてしまいまして。だったらくじ引きで一人に案内を任せるのが公平だと言うことになり私、緑燕寺 心琴(りょくえんじ みこと)になったと言うわけです。ちなみにお嬢様の秘書をしております」


:社員なかよ

:これこそまさしくアットホーム

:お嬢様に好感持てるわ

:現会長ではないんだね

:これからのこと考えて孫に譲ったんちゃう?

:会長の娘の方はグループ一緒でも違う方面だしね


「そう言うことでしたらよろしくお願いします。霧虎さんはどうします?」


「不本意ではあるけど言っちゃいけないことを言いかねないのがさっきのでわかったから保護者としてついていきます。不本意ですが」


:流石マッマ

:マッマ呼び固定でええんか

:コメント見れてないから知ったら怒るだろ流石に

:ツクヨミはコメ散らしてるでしょ

:母って言ったのツクヨミだから怒られるんならな〜

:ね〜

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