第4話 初金曜配信

「はいど〜も。みなさんこんばんわ。

ツクヨミで〜す。今日は宣言通りおじギャをプレイしていこうと思いま〜す」


:待ってた

:待ってた

:待ってた

:待ってた


「流石になんかきんちょ〜するな〜

ではやってこ〜かな〜」


:なんでそんなポワポワなの?

:なんかふわふわしてない?

:まったりしてて心地いい声

:それにしてはゆっくりしゃべってるよ


「いや〜思ったより緊張してやばかったから

お酒を飲んで酒バフでやっちゃおうということなので〜す」

あ!状態異常やんと思ったそこのあなた!

オンオフできるんです!カレンに聴いたらそこらへんもできるって言ってた〜


:酒バフ!?

:おいおい

:あんま強そうじゃないのイイ!!

:初ゲーム配信だよな...

:初がほろ酔いなの?


「じゃあやっていくよ〜

ゲームスタ〜と!」

テッテ〜テ〜ッテテテテ〜テケテケテン!


------ここからはダイジェストでお送りします-------


「おじ〜おって何歳なんだろ。姫との年齢差結構あるよな?」


:現実的?

:でも、こんなおじさまが救いに来てくれるとか

:前世の徳えぐそう


「あ〜攫われた、城ごと。さすがケジャン、バラエティーに富んでるね。

キャノピーはもうちょっと警備厳重にしたほうがいいよね〜」


:そういうところ見るの?

:女に警備なんていらないだろ

:ケジャンもおじ〜おに振り向いて欲しいのに姫とのマッチポンプだもんな

:ケジャンが攫わなければ二人の距離は縮まらないから...



「お〜船のグラフィックいいな〜

もう何年前のゲームだよこれ。おお!チョコだ」


:グラ良!

:流石にすごいな〜

:さすがバンタン堂

:懐かし〜〜


「あ!ラスボス倒す前に全ステージクリアする予定だから

全3回くらいになると思うよ。2もやるつもり〜」


:このゲームが好きな私歓喜

:他のも見たいけど動画に期待

:料理増やしてくれてもいいんだよ

:てかサムネの鎧何?


「あ〜サムネの話し忘れたか。

サムネの鎧は僕の実写バージョンだよ。顔出さないようにするための〜

全身鎧で〜す。いえ〜い」


:全身鎧!

:なんで〜

:なんか斜め上すぎない?

:男性ってみんなこんな感じじゃないよね....

:それはない

:特殊すぎだよこの人



「お!初ボス来ました。花のあいつ。

これは、尻尾にスピンかな?」


:察しが良い

:ゲームめっちゃうまない?

:なんか反応がいい

:でも若干道に迷いがち?

:それでも割と早い進みよ

:アドバイスなくてもスイスイ進むやん

:イライラしなくて快適〜


「はい撃破っと。負けるわけない。

ザザザザ〜こ〜お〜〜つ〜〜」


:こ、このガキ

:わからせてやりたい

:やっておしまいケジャン!

:おめ〜



「は〜疲れた〜何時間くらいやったかな〜」


:もうなんだかんだ3時間か

:もうステージだと半分くらいかな

:早すぎるだろ

:全部ステージやるならほんとにあと二日くらいか?


「もう3時間か。じゃあ今日はここまでで。

また来週会いましょ〜バイならならいば〜」


:なんだそのバイバイ

:なんか懐かしい響き

:バイバイ〜


_______________

「ふ〜終わった〜。疲れた〜今何時カレン」


「今24時30分ですね。配信時間は3時間20分ほどです。

お疲れ様でした。明日は料理配信ですけど何か決まっていますか?」


「どうするのがいいかな〜昼に何作るか決めて

夕方から配信始める感じでいいかな?」


「そうですね18時ごろから始めるのが良いのではないですか?

終わりを何時にするかが大事なのではないですか?」


何時にしようかな〜22時ごろかな。

20時くらいから2時間くらい食べるのがいいかな。


「全身鎧で手だけ出せばいいかな」


「あなたの身体能力なら多少視界が悪くても、

なんの支障もないですよ」


そんなにすごいのか、今日ゲームやってて

危ないところないんだよな〜

反射神経とかをあげてもらったよな、

感覚器官にそこらへんも入ってるんだよな?

まあなんでもいいか。


「明日の食材ってある?」


「何を作るかはわかっていたので今日の昼頃に頼んでおきましたよ。

カモフラージュで他の食材も頼んでおきました。

お酒の追加も買っておきましたよ。炭酸水は箱で頼んでおきました。」


優秀〜ぐうの音も出ないくらい優秀〜

俺の考えがノータイムでわかるからサポートとしては神だよね

カレンさまさまですよ。

マジで外に出ないな、お馴染みのことが起きない〜

それはどうなんだということでこのまま体を動かしにいこうと思います。

それから風呂入って寝ようと思います。


「スポーツウエアも買ってあったよな?頼んだ記憶ないけど」


「買ってありますよ。初日に私服のついでに

その部屋着も何着か買ってありますから。

洗濯や食器を洗うのは自分でお願いしますね。」



お〜広い!初めて来たけどやっぱここのマンションすごいな

しかもこの下にプールもあるなんて。

というか、この時間でも使っていいのかな

電気はついているから大丈夫だとは思うけど


「あ、人がいるじゃん。この時間に使う人もいるのか。

受付の人は〜あそこか。

すいませ〜ん。ここにある器具って勝手に使ってもいいんですか?」


「お、男!..........」


「あ、あの〜」


「す、すいません!はい!ここのものは全部使って大丈夫です!

私は水樹 千紗兎(みずき ちさと)!24歳独身彼氏募集中です!よろしくお願いします。

何かわからないこととかあったらなんでも聞いてください!」


声でか〜可愛い系の美人だな。

初エンカウントです!仲良くなれるといいな〜


「ありがとうございます。何かあればいいに来ますね」


「は、はい!」


えっと〜確かカレンがメモに何やるか書いてくれてるはずだから

・ベンチプレス100 15回

・スクワット150 20回

・デットリフト200 20回

・懸垂 20回

・ランニング 15キロ

これか、きつくね〜

前世の俺だったら死んじゃうね。

しかもこれ上の四つは3セットって書いてあるし

頑張るか〜


「あれ、思ったより軽いこれならいけそうかな」



「ふ〜終わった〜結構汗かいたかなと思いきや

あんま汗吹き出してないんだよな〜」


この体大丈夫かな。まあ大丈夫か

なんかな〜感覚器官が鋭いと視線が気になる感じだな〜

嫌な感じじゃないんだけど、気になりはするよね

あ〜ともう一時半か風呂入って2時かな

これからはもう少し早くこよう


「じゃあ水樹さんまた。」


「はい、できれば18時以降に来てください!

私の担当なので水木金の18ですよ!」


「あはは、また来ますねできるだけその時間に」


明日は料理だ〜

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