第9話 軍手
(1月6日)
服屋にて、、、、
「しゃぁぁあああしゃしゃしゃしゃましゃぁ(多分いらっしゃいませ。もしくはなんか技を放とうとしてる。)」
やる気のなさそうな兄さんが挨拶してくれた。
この世界には一定数やべぇのがいるのかもな
「すみません、断電製の手袋が欲しいんですけど」
俺は兄さんに聞いてみた。
「んなもんねぇよ!ここどこか知ってるか?服屋だぞ!おい!てめぇの脳みそは入ってんのか?あ?
布製でも買ってろ!くそったれ!それが嫌なら武器屋にでも行ってこいや!!ざこが!」
多分彼の頭の中には今勝利のコングがなっているのだろう。
圧勝だ。
兄さんはくそ機嫌が悪いのだろう。
そっとしておいてやろう。
「すみません出直します」
俺は怖くて小さい声で答えた。
「すみません!私はピンクのふわふわの手袋が欲しいです!」
コペは怖いもの知らずだ。
「ちょっと待ってな、、、ほらよ」
兄さんはピンクのふわふわの手袋をコペに渡した。
「120ピーチル(約400円)な」
「はい、120ピーチルです!」
コペは俺の財布からお金を払った。
無許可購入か、、、ほう、、、面白い
まぁ許そう。可愛いし
金額も可愛いし
「あんじゃじゃんじゃすたー〜」
(やっぱ技はなってんだろ!)
兄さんは相変わらずやる気がなかった。
二度とこんなとこ来ねぇ!
俺は肝に命じた。
もう暗くなったので今日は帰ることにした。
1月7日
俺らは武器屋へ向かった。
「いらっしゃい!」
武器屋のおっさんが挨拶をしてくれた。
やっぱり安心する。
実家だここはもう。
「弟から聞いたぜ!ゴム製の手袋な!」
おっさんは俺にゴム製の手袋を渡した。
「あ、ありがとう!弟って?」
俺はおっさんに弟がいることを知らなかった。
「よう!兄貴!」
やる気のない兄さんがきた。
「実はよ俺の店舗にもそれあったんだよね〜、もちろん俺店で買うよな、、」
やる気のない兄さんが俺に言ってきた。
「おいお前この店にいる客にてをだすな!」
おっさんがシバくぞみたいな目で兄さんに言った。
「あ?、やんのかゴラァ」
兄さんがキレだした。
やっぱりこいつキチガイか
「久しぶりに拳で語り合うか?」
おっさんが指をポキポキ鳴らして言った。
「おー懐かしいな、」
兄さんがラジオ体操をし始めた。
こいつの威嚇特殊だな
「んじゃあ始めるか」
兄さんとおっさんが言った。
「お、おふたりとも落ち着いてください、、、」
コペが止めようとしたが、、、、
「じゃんけんぽん!!!!!」
2人はじゃんけんを始めた。
は?、、拳で語り合うってじゃんけん?
しかも2人ともグーだし、
「やっぱり男はグーだよな」
兄さんは無駄にかっこよく言った。
「だよなぁ」
おっさんもかっこよく言った。
「あいこでしょ」
おっさんはグーを出した。
兄さんはチョキを出した。
「おいおい男はグーって言ったよなw変な読みするからそうなるんだよ!帰れ帰れ!やーい」
おっさんはバチくそ煽った。
「チクショォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
この声が地球上に響き渡った。
仲良しかよ。
この時間、、、、無駄だァ
俺のこころの声も俺の中で響いた。
「わりぃな!俺の幼少期に頭打ってからずっとあーなんだよ」
「大変ですね」
「あー大変だ、、、」
「おめぇら」
兄さんは不服そうだ。
「ゴム手袋ってピンクしかないんですか?」
掃除用具みたいで嫌だ。
「ゴム手袋と言ったらピンクだろ!他の色見た事あるか?」
「そもそもゴムの素材自体がピンクだしな!」
「そうだピンクスライムからしかゴムは取れないからな」
え、、、、、さすがに磁界を操る勇者がピンクの手袋ってダサくない?
「いやなのか?」
「、、、、はい」
「今の時代なぁ、、ピンク差別するの良くないぜ?とある地域でピンクシャツデイてのがあってみんなでピンクの服を着る日だってあるんだぞ?」
でも、、、、ださいも?、、それはもうしょうがないでしょ、、
「いやか、、、、めんどくせぇな!どうしても嫌なら素材を集めてこい!俺が染色してから作ってやる」
「ほんとですか?」
「ああ、、だが2日以内に取ってこい、、俺ら来週から旅行だからよ」
働き方改革か、、
「わかった。」
「ピンクスライムはピンキィー王国のの洞窟にいる。王国の住人はちっとラリってる脳みそだが、、そこの素材は最高品質だ!」
そこのスライムもらりってそうでこえぇな、、、
「あと、、スライムの素材は乾燥するとすぐに固まっちまう。ほれ」
べとーん、、、、
なんだこれ、、、
「液状スライム(瀕死)だ!
こいつをぐちゃぐちゃにして水と混ぜると蒸発を防ぐ液体になる。」
ぐっろ!、、、、、
「これも20時間位しか持たねぇから素材回収したら自分でやってくれ。はいバケツ」
最悪だ、、
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