第6話 ハゲータ
(1月5日)
「懐かしいの〜ちょうど1年前も勇者を永遠に眠らせたからのー、、あいつはわしら魔族に対する鑑定スキルはたけていたが、攻撃スキルは磁力とかいうクソみたいなのしか持ってなかったようでのぉ、、、わしらでただ一方的に痛みつけて食い殺してやったわい」
じじぃがほんとに魔王軍だったとは、、、
フラグって良くねぇな!
「わしは磁力と結界魔法両方を使うことが出来る、それにワシは変芸自在へとなったゴブリンキングの特殊個体じゃ!
その辺の魔物とは比べ物にならないほど魔力量も力も持っている。
元パン屋の君じゃ勝てないよ」
勇者になって1週間、、こんなにも相手からの殺意が恐ろしいと考えたことはない。
正直怖い。
だが俺は倒さなければならない。
コペ取り返すために!!
「磁界!」
俺はまず周りを磁界にした。
ブレッドファイヤーをぐるぐるコマのように自身が回転して使うことで、磁界の鉄をドロドロにした。
(スキル解放!!【アイアンポンド】)
「これでお前は俺の近くに来れない!俺は想像力で勝ってやる!」
「面白い、、、去年は何も見せて貰えずに殺してしまったからのぉ、、、お前の戦い方一つ一つがワクワクするわい、、、だが鉄はずっと溶かしておかないとすぐに固まるぞ」
「MPドレイン!!!」
俺の魔力が吸われてしまった。
魔力が不安定となってしまい、火の火力が落ちてきてしまった。
ピキピキピキピキ、、、
鉄が固まってきた。
「ほらなお前の負けだ」
「それはどうかな!」
「磁力!」
(スキル解放【磁石再生】)
俺は磁力を使って磁石を作った。
そして固まった鉄を浮かせ鉄の輪を作り磁石で輪を通る動作を繰り返しさせれば、、、
電磁誘導が起こる
「この電力をお前にぶつけてやる!」
俺はじじぃに向かって放電させた。
(スキル解放【誘導電流】)
「させるか!」
じじぃがバリアを張った。
俺のが放った稲妻がバリアを真っ直ぐと差し込もうとする。
しかしバリアはびくりとも動かないようだ。
「ほれ、、他にも何かあるんじゃないのか?見せてみー、、ほい」
もう何も無いぞ、、、こいつ強すぎる。
今までの脳なしの魔物とは話が違う。
「来ないならもういい、、サヨナラの時間ってことじゃ」
「結界応用召喚!!死者蘇生転送!!!!」
洞窟で倒したはずのゴブリン達がテレポートされる。
それに洞窟で倒した量よりも遥かに多い数である。
パッと見300越えである。
終わったなこれ。
キング一体すら倒せねぇのにた300のゴブリンなんてもっと無理である。
「さぁ、、、子分たちよ、、、餌の時間だ!
こいつを食らって強くなるのじゃ!仲良く食べるのじゃぞ!オイスターソースとマスタードはここに置いておくかなの!」
2つとも深い傷にしみそう。
ピカん、、、
そんなことを考えていると、時が止まり、冒険者カードが叫び出した。
「複数のスキルを生成することに成功したため、称号を手に入れました。【スキル生成師】この称号を持つものは混合魔法を作る手順でなくても混合魔法をそのまま放つことが出来ます。
消費魔力量も減ります。」
ナイス、、やるやん、おれの称号!
消費魔力量が減るなら誘導電流連射しても耐え切れそうだな!
「くらぇぇぇ!!!!誘導電流連続放射!!!」
(スキル解放、、【連続放射】、、、【誘導電流連続放射】)
ゴブリンが瞬く間に消えてしまった。
普通のゴブリンもレッサーもロードも関係なく消し飛んでいってしまった。
残すところはキングのみである。
「おれ、、本気になっちまったみたいだ」
やべ、、我ながらかっこよすぎる。
さっきバリアは放電の特殊ダメージは無効化されていた。
しかし物理攻撃はどうなのだろうか。
あのコペ様が作り出した最強のシールドフィールドもドラゴンの突進で破壊された。
なら結界魔法って質量攻撃に弱いのか?
やってみよう。
「磁力!」
おれは自分のメタルソードに大量の鉄をくっつけて段々と大きくして言った。
「これは、、、どうゆうことだ!!!!」
「お前は俺を怒らせたんだよ!!くらえ!」
(スキル解放【アイアンプレス】)
じじぃ バリアを張ろうとするも一瞬にして砕け散った。
俺はそのままバリアもろごとじじぃを潰した。
「ぎょぇぇぇぇ」
砂煙が晴れていくと、じじぃはつぶれて、復活しなかった。
俺の勝利である。
俺は奥に進んでコペを探した。
コペはゴールデンスライムを結界で閉じ込めてその横で寝ていた。
「捕まえれたのか良かったな」
俺はコペを抱きしめて、そのまま寝てしまった。
1時間後、、、
「っきゃジリークさん私に何をしたんですか?」
コペが俺の今回の頑張りを考えようともせずに俺を不審な目で見てきた。
襲っていいなら襲ったわ!
俺は今日あったことを話した。
「私のことを助けてくれた。勇者がジリークさんなんですね!」
コペはとても嬉しそうにそう言った。
じじぃと戦った所へ戻るがじじぃはまだ潰れたままだった。
結構ぐろい。
脳、大腸、小腸、目などが露出しかけている。
俺は鉄で固めて旧魔物の洞窟埋めた。
ちなみにこれによりいくつかの魔法書が後にこの城から見つかるが、その話はまた今度させて貰うとする。
「今日はもうとりあえず帰るか、、、今日のご飯は初の魔王軍討伐のお祝いで〜」
「パンです!」
「え?」
「え?」
いやえ?じゃなくてこの流れはなんか高級レストランかどこかに行ってコペと美味しいご飯食べる感じだったでしょ!
結局帰ったあと俺は色々なパンを一晩中作らされた。
「今日ずっとなんかしてる、、、グダグダしたい。」
俺の心の声がもれてしまった。
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